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エッジコンピュータを活用した大容量データの通信制御機能実証実験

March, 8, 2018, ふじみ野市--KDDI総合研究所は、今後普及が想定されるコネクティッドカーからの大容量データの優先度をエッジコンピュータ(MEC)で判断して通信制御する機能を開発し、運転支援に関わる優先度の高いデータをリアルタイムにクラウドへ送信する実験に成功した。
 実験は、ETSI ISG MECにおける標準化活動の一環で、その公式PoCとして進めており、MEC (Multi-access Edge Computing)の標準化APIがコネクティッドカー分野においても有用であることを実証した。
 KDDI総合研究所は、コネクティッドカーからの大容量データをMECで判断して通信制御する機能を開発し、日本ヒューレット・パッカードのサーバとSaguna Networks Ltd.のMECプラットフォーム上に実装して、優先度の高いデータをリアルタイムに送信可能とする実験に成功した。この機能の実装では、同プラットフォームに実装されているETSI ISG MECの標準化APIにより、モバイルネットワークの通信の利用状況を把握し、その先に発生するネットワークの負荷を高精度に予測することに成功した。この予測結果に基づき、開発したMECの通信制御機能がコネクティッドカーからのデータの送信可否を判定し、優先度の高いデータはリアルタイムに送信させ、優先度の低いデータは送信を遅らせるようにする。
 これに加え、交通工学の考え方を取り入れ、個々の車両だけでなく、複数の車両を1つの集団(車群)として捉え、車群内で冗長なデータ送信を抑制する通信制御機能を考案した。これらの制御機能により、車群の先頭車両を判定し、前方の道路状況の画像データなどについては、先頭車両からの送信のみ優先させることによって、実験では8割のデータ通信量が抑制され、リアルタイム性の必要なデータ送信は性能を維持できることを確認した。
 研究成果は、バルセロナで開催された「Mobile World Congress(MWC)2018」で紹介された。
(詳細は、www.kddi-research.jp)