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テラヘルツ光を用いた遠距離セシウム検出法の開発

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August, 28, 2017, 東京--東京大学大学院理学系研究科の大越慎一教授と筑波大学数理物質系の所裕子准教授らの共同研究グループは、重い質量の原子を箱の中に閉じ込めると、ゆっくりと振動するのではないかという着想に基づき、マンガン-鉄シアノ骨格錯体の箱の中にセシウムイオン(Cs+)を閉じ込めるとその箱の中でセシウムイオンがゆっくり振動することを、格子振動(フォノンモード)計算とテラヘルツ分光測定により明らかにした。
 このマンガン-鉄シアノ骨格錯体とテラヘルツ分光法を組み合わせることにより、テラヘルツ光を利用した新しいセシウムイオン検出法を開発した。この手法は、危険な環境や有害な状況でのセシウムイオンの非接触検出に有効であると期待される。また、検出マーカーとして開発したマンガン-鉄シアノ骨格錯体は、セシウム吸着材料として知られるプルシアンブルーよりも高い収量でセシウムイオンを捕捉できる究極の吸着材料であることも見出した。
 研究成果は、日本時間2017年8月24日(木曜日) 午後6時にScientific Reportsオンライン版で公開された。
(詳細は、www.s.u-tokyo.ac.jp)