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3Dプリントレンズを使ったレーダシステムをUAからライセンス

August, 23, 2017, Tucson--アリゾナ大学(UA)は、工学部で開発された技術のライセンスをUAスタートアップLunewave, Incに供与した。
 電気・コンピュータ工学部、Hao Xin教授が同技術の主導開発者。Lunewave社は、安価なハイパフォーマンス3DプリントLuneburgレンズを使い、自動車産業向けの改善されたレーダシステムを供給する発明を商用化する。
 「これらの技術は、センシングや検出、自動運転車やドローン、公害、水蒸気検出、ワイヤレス通信にアプリケーションがある。チャンスは膨大である」とXin教授はコメントしている。
 現在、一般に使用されるADAS技術は、多数の高価なセンサを必要とする。これには、LiDAR、超音波およびオプティクスが含まれているが、範囲が限られており、悪天候条件の影響を受けやすい。
 UA開発技術は、それに対して、従来のレーダ技術と比べて、もっと便利で、安価に製造でき、パフォーマンスも帯域も優れたソリューションを提供する。これらは将来の自動運転アプリケーションを可能にする重要技術である、とXinは話している。
 研究チームが開発した新しいレーダシステムは、3DプリントされたLuneburgレンズを使用する。これにはエレクトロニクス、メタライズ誘電体膜が埋め込まれており、車両の安全システムを改善する。多くの高価な、従来のセンサを置き換えながら、スキャンがより効率的になり、他の侵入レーダシステムからの干渉を回避し、360°をカバーする。
 「もはや顧客は、ブロードバンド、万能アンテナを使わなくてよい。Lunewaveの新しい設計で、アンテナは、特定の動作周波数と帯域にカスタマイズされている。これらLuneburgレンズアンテナは、迅速に設計されて積層造形プロセスに送られ、見込客に迅速なソリューションを提供する」と経験豊富な企業家、Steven Woodは話している。