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角膜疾患を標的にする光エラストグラフィ法

June, 27, 2016, Houston--ヒューストン大学(UH)生物医学工学者が、人の角膜の構造的完全性をマッピングする新しい技術を開発している。これは、変性角膜疾患のより効果的な治療につながる研究。
 UHの生体医用工学教授、Kirill Larin氏は、国立衛生研究所からの助成金170万ドルを研究継続に使う。同教授のこれまでの研究は、角膜イメージングおよび分析の概念実証であり、同氏はこれに立脚した研究を継続する。
 光エラストグラフィ法として知られる新しい分野は、変形に応答する組織の光学的イメージングと分析に関連している。
 生体医用光学は医療の急成長分野であり、Larin氏の研究は、組織や細胞の構造的、機能的イメージングとバイオセンシングのための新しい方法と技術を開発することに焦点を当てている。同教授の研究室は、2つの臨床実験に関与している。これは、全身性硬化症、皮膚、消化管および他の器官に影響を及ぼす自己免疫疾患で使用する治療を評価することが目的。
 角膜の変形の早期診断によりいくつかの問題が解決され、円錐角膜を患う患者に希望を与える。円錐角膜とは、角膜の進行性薄化で、米国では極めて一般的な角膜疾患であり、約2000人に1人が罹っている。通常、両目が影響を受ける。
 光エラストグラフィ法は、角膜構造の非常に小さな変化、ミリメートルというよりマイクロメートルで計測ざれ変化を捉えるために光を使う。これは、緑内障診断で通常行われているテストよりも力は遥かに弱い。
 「装置は非常に高感度であり、角膜の機械的都庁を3Dで再構成できる。問題が発見されれば、この技術は、円錐角膜の患者に個別治療を行う際に役立つ、処置の最適期間の決定も含まれる」と同教授は話している。
 この技術により眼科医は、近視のレーシック手術を行う前に初期段階の角膜変性のテストを行うことができる。そのようなテストをしなければ、現状、手術から深刻な、予想外の副作用を被る可能性がある。
 研究チームは将来、この技術を網膜の構造を標的にするように拡張することを計画している。これは緑内障の治療向上のカギとなる。