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トゥウェンテ大学ハイテクスピンオフ、5Gを可能にする光チップを開発

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January, 5, 2016, Eschede--Solmates, LioniX とSatraxは、通信分野向けにエネルギー効率のよいマイクロ光スイッチ開発で欧州連合(EU)から総額160万ユーロの助成金を受け取る。
 このスイッチは、4Gから遥かに高速の5Gネットワークへの移行を可能にするために必要とされている。これは、トゥウェンテ大学からのスピンオフ3企業が開発しているもので、既存技術と比べると100万倍エネルギー効率がよく、遥かに高速である。これらの企業によると、トゥウェンテ大学研究所MESA+およびKennispark Twenteエリアのハイテクエコシステムがこのような開発を可能にしている。「ここには、半径数百メートルの範囲に、全く新しいチェーンがある」。
 通信企業は、より高速のモバイルインターネットに対するとどまるところのない需要に、現在の技術ではついていくことができない。通信企業が光を使った情報処理頻度を高めるインフラストラクチャを使用する理由がここにある。モバイルインターネットでは、無線信号を光信号に変換するシステムが必要になる。その目的で利用できる光スイッチはすでにいくつか存在するが、これらのスイッチには不利な点がいくつかある。速度が遅すぎる、またチップ上での局所的な熱の発生も問題になる。モバイル機器で5Gへの移行を可能にするには、新しい世代の光スイッチの開発が不可欠である。スイッチは、ネットワークのカバーエリアと容量を最適化するインテリジェントアンテナシステムの一部である。
 HAMLETプロジェクトの中で、Solmates, LioniX とSatraxは、1000倍高速で100万倍エネルギー効率のよいチップベースの光スイッチを開発する。そのスイッチは、非常にエネルギー消費が少ないので、局所的な熱の発生は極めて少ない、これは通信プロバイダの堅牢なシステムには不可欠である。通信分野のアプリケーションだけでなく、この技術は医療診断にも適合可能である。
 EUは、HAMLETプロジェクト(Horizon 2020 project number 688750)に340万ユーロを投資する。上の3社に加えて、HHI、Linkra(イタリア)、アテネ技術大学(ギリシャ)もHAMLETに関わる。
 Solmatesは、半導体産業で用いられるナノレイヤを堆積する装置を製造している。この技術は同社が開発したもので、パルスレーザ堆積をベースにしており、将来世代のコンピュータチップで必要とされる基板上に新しい材料を適合させる用途に最適である。
 LioniXは、流体および光学アプリケーション向けのマイクロテクノロジー、ナノテクノロジーをベースにしたチップを開発、製造している。
 Satraxは、航空機、人工衛星、基地局向けにインテリジェントアンテナシステムを開発している。これらのシステムは自動的に方向を変えるので、接続断のリスクが減少する。集積フォトニック回路は、これらのシステムで重要な役割を果たす。