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EOS、IDS2015で取り外し可能部分義歯の積層造形法の進化を紹介

March, 16, 2015, Cologne--ハイエンド積層造形技術の世界的リーダー、EOSは、今年の国際デンタルショー(IDS)で、積層造形で造られた取り外し可能部分義歯を紹介した。
 「いままで利用されてきた従来のアプローチと比べて、積層造形法を使うことで歯科技工室は明らかに競争優位性を実現できる」とEOSの事業開発マネージャ、Martin Bullemer氏は言う。「デジタル的に製造された取り外し可能部分義歯は、パイロット顧客でテストされてきた。顧客からのフィードバックは極めて肯定的であり、当社はこれを基盤にしてアプリケーションの開発と最適化を進めていく」。
 フルスフィッシュ(Flussfisch GmbH)のマネージングディレクタ、Michaela Flussfischによると、同社はパイロットフェーズでEOSの直接金属レーザ焼結(DMLS)技術に基づいてすでに、取り外し可能部分義歯を製造した。「義歯をデジタル的に製造することで一貫した耐久性、特性の再現性が得られ、同時に非常に正確に造れる。これにより、パーツがぴったり合い、一定品質が得られる」と同氏はコメントしている。
 患者が歯の一部を失っていると、取り外しできる部分義歯は最も安価なソリューションの1つになる。とは言え、そのような義歯を従来の方法で造ることは契約技工士にとって非常に面倒で時間がかかる。鋳造モデルの準備、それをベースにしたロウ型どり、最後に仕上げを含めて完全な鋳造手続き。一方、EOSの積層造形技術を用いてデジタル的に義歯を作製するなら、時間は大幅節約になる。義歯は、数回のマウスクリックにより短時間にデザインでき、モデリングソフトウエアによって提供されるデザインの柔軟性を利用できる。これは、高い強度、硬さ、同時に細工を施した形状となり、しかも鋳造エラーを排除できる。
 EOSメタルシステムEOSINT M 270 Dentalは市場で定評があり、取り外し可能義歯のデジタル製造に使用されている。CE認定材料EOS CobaltChrome RPDは、その特性が歯科用途に最適であり、製造のベースとして使用されている。密度、弾性、破断点伸長は、歯科技術要件に対応している。積層造形プロセスにおいて、デジタル製造される義歯が、微粉粒子によって確実に、鋳造よりも遙かに高い強度と疲労抵抗を持つようになる。しかも、固定破損のリスクは、従来の型鋳造よりも減少する。高い詳細レベルが、粒状構造の再現をサポートしている。したがって材料とシステムは、医療製品に適用される高品質基準を満たしている。完成品は関連する基準EN 1641とEN ISO 22674に適合している。