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Thorlabs、メタンセンシング用MIRレーザ開発でARPA-Eと契約

January, 6, 2015, Newton--Thorlabsは、完全子会社、Thorlabs Quantum Electronics(TQE)とMaxion Technologiesが、Praevium Research社およびライス大学(Rice Unversity)、Frank Tittel教授の研究グループと共同で、エネルギー生産にともなうメタン排出削減にフォーカスした3000万ドルプログラムに参加すると発表した。
 MONITOR (Methane Observation Networks with Innovative Technology to Obtain Reductions)プログラムは、米国エネルギー省高等研究計画局(ARPA-E)が資金を提供しており、石油や天然ガスの生産と輸送にともない排出されるメタンを検出、計測するローコスト、高感度システムの開発に関わる11のプロジェクトチームを支援する。
 Thorlabsと提携者は、TOパッケージでファイバ結合チューナブルMIR VCSELレーザ光源を開発する。中心波長3.3µm、~100nmのチューニングレンジで最小出力1mWを目標にしている。TQEのCTO/ジェネラルマネージャ、Peter Heim氏によると、Praevium社はMEMS-VCSELの設計・製造経験があり、Maxion社はインターバンド・カスケードレーザ(ICL)技術に深い経験があり、TQEは半導体レーザパッケージングと製造の専門技術を持つ。ライス大学は、高感度なメタン検出のための深い知見を提供する。
 3年プロジェクトの最初の2年はTOパッケージ、MEMSチューナブルVCSELレーザの開発に注力して、メタンセンシングデモンストレーション成功で完結する予定。最終年は、パッケージドデバイスの完全ウエファ規模生産強化にあてる。これによってメタンリークの特定と定量化で現状のコストを大幅に削減できることになる。