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TRUMPF、最先端3Dセンシング向けに新しい940nm VCSEL製品を発表

April, 7, 2022, Ulm--TRUMPF Photonic Componentsは、コンシューマおよび産業アプリケーションで3Dセンシング向け同社ポートフォリオを拡大する新しい最先端のVCSELソリューションを発表した。
 新世代940nm VCSELアレイは、広い温度範囲で長い製品寿命など、高信頼性能を統合した様々な機能で画期的な改善を可能にする。したがって新しいVCSEL世代は、近接センシング、レーザオートフォーカスアプリケーション、あるいはOLEDディスプレイセンシングなど先進的光アプリケーションでよりよい結果を引き出す。TRUMPFは、ハイエンドコンシューマエレクトロニクスにおけるオールスクリーンディスプレイのトレンド、そのディスプレイ下に先進的光センシング技術を設置するシステムデザイナーの挑戦にも対処する。さらに、その新世代製品は、最先端の産業用および自動車TOFアプリケーション向けの理想的な光源である。TRUMPF Photonic Componentsマーケティング&販売担当VP、Ralph Guddeは、「われわれは、最高の技術標準と速い製品開発を支持する」と言う。「初のTRUMPF VCSEL、実に最初のVCSELが、近接センシング用にスマートフォンに搭載されたのは2015年だった。われわれのイノベーションリーダーシップは、その時以来、出荷された160億を超えるVCSELsによって実証されている。これは、スマートフォンで3Dセンシングや照明を可能にするものである」と同氏は話している。

センシングと照明品質の改善
近接センシングやレーザオートフォーカスアプリケーションにおける品質強化のために、新しいシングルモード940nm VCSELアレイは、12の2次放射ゾーンで構成されており、18mWの高出力を生成する。絶対対称とガウシアン形状ビームプロファイルにより、光学アプリケーション設計は、非常に容易になっている。ナノ秒パルス動作でも、デバイスのパフォーマンスはシングルモードのままであり、ロバストな設計によって、製品寿命にわたり安定した出力性能が保証されている。

TRUMPFが間もなく発表する第2の新製品は、偏光を制御できるマルチモードVCSEL。安定した、先進的な直線偏光の機能は、OLEDディスプレイによる光センシングなど、要求の厳しい3D照明アプリケーションにおける照明品質と解像度を改善する。この新しいマルチモード940nm VCSELには8mWの光出力を生成する2つのエミッションゾーンがある。TRUMPFは、大量アプリケーション向けに、偏光安定VCSELsの特許技術を開発した。偏光は、GaAsに直接エッチングした表面グレーティングにより固定されている。最適化された設計により、新しい偏光VCSELsは、標準の非偏光VCSELsに比べて、ほぼ100%の効率を達成している。

「シングルおよびマルチモード、ハイパワーと偏光制御VCSEL製品の当社の拡大ポートフォリオで、われわれは、スマートフォンだけでなく、VR/AR、産業および自動車アプリケーションで要求の厳しい3Dセンシングおよび照明に供給する好位置にいる」(Gudde)。
(詳細は、https://www.trumpf.com)