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リコー、Stratasysの3Dプリントツールで金属ツールをリプレイス

September, 28, 2017, Minneapolis/Rehovot--Stratasysは、リコー・ジャパンが、製造技術センタ組立ラインで従来の金属ツーリングを特注の軽量3Dプリント冶具とフィクスチャで置き換えると発表した。これにより製造効率が向上し、併せて手動の段取り作業誤差が最小化される。組み立てラインは、日本宮城県北東のリコーインダストリーズ支社にあり、大型プリンタ製造に特化している。
 Stratasys Fortus 900mc Production 3D Printerで耐久性のあるABS熱可塑性物質の工具を製造することでリコーは、工具の重量を減らしながら、そのパーツ形状にしたがって正確に各工具をカスタマイズすることができる。これによりリコーは、オペレータが1日に200を超えるパーツを取り扱う製造工程を加速することができた。
 リコーは、コピー、ファックス装置やプロジェクタなどの高品質オフィス機器を開発、製造している。エレクトロニクス産業の競争的性格により同社は製品コストを維持または下げながら製品発売を加速する新たな方法を探してきた。
 「当社は、膨大な数の部品を製造しているので、各部品に適切な冶具とフィクスチャを特定するのに多くの時間と労力を費やす。この手動プロセスは、コンポーネントの数が増えるに従い長くなり、オペレータは各部品の形状、方向や角度を調べた後に工具を取り出し、それを元のフィクスチャに戻さなければならない。オペレータは、たくさんの異なる工具に悩まされることがよくあり、当社はわれわれの製造スケジュールにマッチしたツーリングを加速する方法を探していた」とリコーグループ、事業開発シニアマネージャ、Taizo Sakaiは説明している。「今般、Stratasys 3Dプリンティングにより、部品に従って工具をカスタマイズし、それらをオンデマンドで製造できる。これは当社の製造工程を再構築し最新にするのに役立つ」。

3Dプリンティング以前には、リコーは工作機械をアウトソースしなければならなかった。これには2週間以上を要する。現在、リコーのオペレータは、3D CADソフトウエアで関連部品に対応するフィクスチャの形状とジェオメトリを決め、1日でそれを3Dプリントできる。これによりワーカーは、他のステーションに対処する時間が増える。さらに、新入社員は工具やワークステーションに2日で適応できる。以前なら、新入社員がすべての工具を学習するのに少なくとも一週間必要だった。冶具やフィクスチャも著しく軽くなり、ワーカーは疲労なく長時間にわたりそれらを使用することができる。
「Stratasys Fortus 900mc 3Dプリンティングソリューションにより、従来の切断法では再現が難しい設計を実現することができる、例えば中空内部、カーブあるいは複雑な形状。ツールを3Dプリントするために使用される材料は非常に強力であり、帯電防止になっている。これは重要である、われわれは多くのエレクトロニクスコンポーネントをアセンブリしているからである。これは、Stratasys 3Dプリンティングの優位性となる」とSakaki氏は説明している。

リコーの大型プリンタアセンブリ工場は、先駆的にデジタル製造を採用した。また、同社は3Dプリンティングがワークフローを促進する分野を継続して探究している、例えばモールディングや少量生産である。多くのリソースを解放し、多様な顧客基盤に対する機会を拡大することになる。
(詳細は、www.stratasys.com)