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BAE Systems、航空機用レーザ対気速度センサを開発

July, 19, 2016, Chelmsford--英国チェルムスフォードの研究チームは、次世代高高度飛行航空機で使用する高精度レーザ対気センサの試験に成功した。このセンサにより、性能や燃料効率を改善しながら、生存性も向上する。
 レーザ対気センシング装置(LASSI)は、低速でも正確に速度計測ができるので従来の方法とは一線を画している。
 通常、対気速度はピトー管を用いて判断する。ピトー管は、航空機から突き出していて、速度による気圧の変動を検出する。通常、熱しているが、ピート管は凍結時には壊れやすい。また、鳥と衝突して損傷を受けたり、航空機が地上にあるときに損傷を受ける。
 新しい技術は、路側のスピードガンと同じ原理で動作する。UVレーザ着火で空気分子を跳ね返らせ、ドップラー効果によって起こる反射の「色」の変化を計測する。平たく言えば、反射がUV光から離れれば離れるほど、航空機は一層高速で飛んでいることになる。人の目には見えないが、検出器は色の微妙な変化を特定することができる。それは航空機の対気速度を示している。
 BAEシステムズ(BAE Systems)のエグゼクティブサイエンティスト、Dr Leslie Laycockは、「LASSIは画期的な技術である、これは従来の対気速度計測法には難しい」と説明している。「従来の対気速度センサは、航空機のサイドから突き出していて、適切に機能させるには注意深く設置しなければならず、低い対気速度では計測精度が落ちる。LASSIは、完全に航空機内に設置でき、低い対気速度でも正確に計測である。また、負の対気速度でも計測可能。このような特徴は、この装置が損傷耐性が高いことを示しており、メンテナンスの必要性が低く、低い対気速度での動作も容易になっている。LASSIの大きな利点は、遠く離れた対気速度でも計測できること、つまりこれは航空機は、迫りくる乱気流を予測し、それにしたがって方向を変えることができることを意味する」と説明している。
 BAEシステムズは、低速風洞と地上車両でLASSIのテストに成功した。同社技術者は、コンポーネント技術は微小化でき、5年以内に利用できるようになると見ている。現在、将来の航空機への組込方を検討している。