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EVプラットフォーム市場規模、2030年に680億ドル

March, 24, 2023, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「EVプラットフォーム市場、EVタイプ(BEV, PHEV)、電気乗用車(ハッチバック、セダン、実用車)、電気CV(バス、トラック、バン/ピックアップトラック)、コンポーネント(サスペンション、ステアリング、モーター、ブレーキ、シャーシ、ECU、バッテリ)、地域、2030年までのグローバル予測」によると、EVプラットフォーム市場は、2022年に90億ドル、予測期間にCAGR 28.7%成長で2030年に680億ドルに達する見込である。

高電圧および長距離EVsに対する選好、EVsにおけるソリッドステートバッテリの高需要、エンド・ツー・エンドソフトウエア・デファインド車輌に対する伸び続ける需要、軽量EVs開発が、EVプラットフォーム産業に成長機会をもたらす。

実用車(SUVs/MPVs)が最大市場シェアの見込
実用車(SUVs/MPVs)セグメントは、世界的にEVプラットフォーム市場をリードしている。実用車セグメントは、公共需要と販売が大きいために企業による採用拡大が予想されている。近年、SUVsがファミリ車として人気が出ている。これは、広いインテリア、安全機能および多用途性によるものである。同様にして、EVプラットフォームメーカーは、SUV-ベースプラットフォーム、それを他のタイプに多様化することにも力を入れている。例えば、Rivian Automotive Inc. (US)は、2022年、内製開発プラットフォームをベースにしたR1S EV SUVを発売した。

同様にして、Zero Labs Automotive (US)は、EVプラットフォームをFord Bronco あるいは Landなどの古典的SUVs改良に向けている。2022年、Canoo (US)は、同社のEVプラットフォームをベースにして米軍に軽量戦術実用車を提供している。さらに、2022年、MahindraとMahindra (India) は、電気SUVsを- XUV-300 、XUV-400として改名している。2022年、トヨタは、将来に向けて様々なEVsを紹介しており、その多くは、トヨタが開発中の新しいプラットフォームに基づいたSUVセグメントである。HyundaiとKiaも、2022年に世界中で、Ioniq5およびEV-6を発表、いずれもHyundaiのE-GMPプラットフォームベースであった。世界の電気乗用車販売では、2022年、~64%が電気SUVs/MPVsだった。同様にして、電気実用セグメントは、EVプラットフォームメーカーにとって最も魅力的となり得る。

予測期間にステアリングシステムが最大成長
電動操舵(ステアリング)システムが現代のEVsではより一般的になってきている。改善されたエネルギー効率、低下した保守要件のためである。電動ステアリングは、油圧のためのポンプを必要としないため、油圧ステアリングよりもエネルギー効率が優れている。これは、EV領域拡大に役立つ。正確で応答性の優れたステアリングシステムの開発により、研究者や自動車メーカーは、事故リスク低減、EVsの全般的な安全性改善を期待している。EVsにおけるステアリングシステム進歩のもう1つの目標は、EVドライバーの運転エクスペリアンス改善である。これに含まれるのは、ドライバーにとってより優れたフィードバックとコミュニケーションをもたらすシステム、応答性が優れていて使いやすいシステムの開発である。メーカーは、車輌の機械的結合およびEVsの重量削減のためにステアバイワイヤ(steer-by-wire)技術を採用しつつある。例えば、REE 自動車 P7 EVシャーシは、 REE 自動車 x-バイワイヤ(x-by-wire)技術を特徴とする4つのREEcornersに基づいている。REEcornersは、重要な自動車コンポーネントをシャーシと車輪の間に詰め込んでおり、 これにより乗用車、カーゴー、バッテリにはエンド・ツー・エンド最大35%までのインテリア容積で完全フラットなシャーシが可能になる。P7 Chassisに基づいたEVsは、ステップイン高さが最も低く、自動運転車準備、バッテリあるいは燃料電池駆動が可能である。EVプラットフォーム需要、安全規制の強化が、予測期間にステアリングシステム需要を増やすと予想されている。

予測期間にAPACが最大のEVプラットフォーム市場
中国、日本、韓国などの諸国がAPAC EVプラットフォーム市場をリードする。これらの国々の政府は、ガソリン/ディーゼル車の利用を妨げ、EVsへの補助金や有利な政策によりEV需要の成長をサポートしている。これは、同地域では、EVs需要急成長につながっており、EVプラットフォームメーカーにとっては最も魅力的なEV市場になっている。

APACは価格に敏感な市場であり、ハッチバックやSUVs/MPVsタイプの電気乗用車が最も売れている。同地域の電気乗用車販売全体の~65%が、SUVs、ハッチバックなどだった。したがって、EVプラットフォームは、高まるEV需要へのメーカーの対処に役立つオプションであるが、大きなコストアップなしでこれらEVs増にも役立つ。