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ファイバレーザ市場、2025年に44億ドル

August, 8, 2018, Portland--アライドマーケットリサーチ(Allied Market Research)のレポート「ファイバレーザ市場、タイプとアプリケーション、2018-2025予測」によると、市場は、2017年に17億8200万ドル、2018-2025年にCAGR 11.9%で成長し、2025年には44億300万ドルに達する見込である。予測期間を通じてAPACが最高収益に寄与する。
 ファイバレーザは、優れた熱特性を持つ長尺光ファイバで構成されている。励起ダイオード、ファイバコンポーネントの組み込みが容易。ファイバレーザの設計は、従来のレーザと比較してコンパクト、高効率、高信頼である。
 世界中でファイバレーザ市場の成長を後押ししている主因は、継続的な技術進歩、高いビーム品質&低所有コスト、環境に優しい技術。グリーンマニュファクチャリングトレンドの発展、様々な産業分野で環境に対する製品の影響に関する材料メーカーの懸念増大により、ファイバレーザは、切断やマーキングで魅力的な選択肢になった。自動化が容易でエネルギー効率が優れているファイバレーザソリューションは、従来法をますます置き換えていく。例えば、機械マーキングで用いられている化学エッチングやインクベースのプリンティング。

タイプ毎では、ファイバレーザ市場は、赤外ファイバレーザ、UVファイバレーザ、超高速ファイバレーザ、可視光ファイバレーザに分けられる。超高速ファイバレーザセグメントは、2017年の市場規模の約2/3を占めていた。これは、コンパクトサイズ、高いビーム品質、電力変換効率、信頼性などの特徴によるものである。加えて、超高速レーザは、チャープパルスアプリケーション技術を用いて製造される。これは、不要なパルスペデスタルと非線形光学効果を抑制する。超高速レーザセグメントは、ピコ秒ファイバレーザとフェムト秒ファイバレーザに二分される。フェムト秒ファイバレーザセグメントは、2017年世界の超高速ファイバレーザ市場の3/4シェアだった。
 ハイパワーアプリケーションは、2018-2025年に収益ベースでCAGR 15.8%成長が予測されている。これはファイバレーザがコスト効果のよい切断と溶接アプリケーションに用いられるためである。マーキングは、収益では2番目に大きなシェアであり、これは患者の安全のために全ての医療、歯科、手術デバイスに固有の識別番号をマーキングするFDAの要求によるものである。

市場調査結果の要点
・APACは,収益で、2018-2025年、優勢であり、これに続くのが北米。
・ピコ秒ファイバレーザ市場は、予測期間にCAGR 11.4%成長の見込み。
・準連続波(Q-CW)グリーンファイバレーザは、世界の可視光ファイバレーザ市場における収益で最速成長タイプであり、2018-2025年にCAGR 46.0%成長が見込まれている。
・北米ファイバレーザ市場ではメキシコが最速発展地域で、2018-2025年にCAGR 11.2%成長。

2017年、APACと北米が、合計で市場収益の2/3以上に貢献した。同年にAPACは、収益で市場優位を占めた、これはエレクトロニクスと自動車産業でファイバレーザ需要が増加したためである。