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LiDARに多様な技術とプレイヤー、投資、次のステップは何か

June, 15, 2018, Lyon--Yole Développementによると、自動車アプリケーション向けLiDARシステム世界市場は、2017-2023年に大きな成長が見込まれている。予測期間に、CAGR 43%成長で、7億2600万ドルから50億ドルに達する見込である。加えて、その成長は2032年まで続き、自動車市場セグメントだけで、280億ドルの市場規模になると同社は予測している。現在、LiDARと新しいアプリケーションは同時に発展している。従ってLiDAR市場は、ADASソリューションやロボット自動車と直接関連している。両方の分野とも高い成長率を示しており、強烈な熱気がある。
 Yoleのアナリストは、自動車分野に膨大な機会があると見ているが、それだけではない。まさに多様な産業、航空宇宙、建築、建設、風力発電なども市場展望の一部である。
 Yoleのグループ企業は、YoleとKnowmadeを含め、2つのレポートを発表し、LiDAR市場の包括的な分析を提案している。アナリストは、さまざまな業界の専門技術と知見を統合し、技術的な課題を理解し、市場の問題を特定しようとしている。
 Yoleの技術&市場アナリスト、Alexis Debrayによると、過去2年でLiDAR企業に8億ドル以上が投資された。
 「企業の中には、わずか数年前に設立された会社であるにも関わらず、数百万ドルの投資を獲得したところもある。例えば、20106年設立のBlackmoreは、先頃1800万ドルをBMWとトヨタから獲得した。Quanergyは、2012年設立、2017年に1億8000万ドルを獲得。そのような投資は、LiDAR技術が成熟していないことの証左である。スタートアップ、業界プレイヤー、Tier1s、自動車OEMはみな、成功する保証がない多様なアプローチに投資している。しかし、これはLiDAR技術が自動車グレード市場の一部となるための機会に払わなければならない代償である、つまり「至高の目標」と見られているのである。
 技術面では、多様性がキーワードである。従って広範なオファーが等しく魅力的である。ほとんどの現在の製品、Velodyneが提案しているような製品は、波長830-940nmでレーザビームのマクロ-メカニカルスキャニングを使用する。しかし、MEMSスキャナが自動車LiDARの次の進化と見なされており、より小型で安価になると期待されている。この次のステップは、光フェーズドアレイで、Quanergyが提案しているものである。ここには可動部分が存在しないので、さらに安価に小型に安全になる。この技術は光ファイバ通信から来ている。Continental やXenomatixのようなプレイヤーの中には、フラッシュLiDARを提案しているところがある。ここでは、全景が可動部分なしで同時照射される。他のプレイヤーは、異なるソリューションを提案している。CeptonとLuminarは、機械的スキャニング技術を発表。一方、NeptcはRisleyプリズムを採用。多くのプレイヤーが830-940nm波長を使うが、これは対応する光コンポーネントが普及しているためである。中には、より高出力のレーザが使えることから、1550nm波長研究しているところもある。レーザの最大許容露光は、ほぼ100倍高く、ホコリに対する安定性も優れているからである。これらのプレイヤーには、Blackmore、Neptec、AeyeおよびLuminarが含まれる。
 多様性はさらに続き、パルスLiDARと言われる直接LiDARタイプを使用するほとんどのLiDAR開発会社の場合、光パルスがターゲットに送られ、それがフォトディテクタに返ってくる時間から距離を確定する。連続波測距法を研究している企業も何社かあり、これはヘテロ大検出となるので、感度はさらに高くなる。IFMやBnewakeは、位相シフト測距法を研究、一方BlackmoreとOryxは、周波数変調測距法を研究している。
 この多様性は、Knomadeの調査結果からわかる。
(詳細は、www.yole.fr)