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3Dプリンタ市場、プロ用市場が出現し、デスクトップ市場は急増

April, 27, 2018, London--CONTEXTによると、2017年最初の3Dプリンタ市場の3四半期に、産業用/プロフェッショナルおよび個人用/デスクトップの両方が、前年比で数量が増えた。個人用/デスクトップ市場は、増加が続き、前年同期間と比較して、2017年Q1~Q3に出荷されたプリンタは45%増だった。一方、産業用/プロフェッショナル市場は、この3年で初めて台数が前年比増の成長軌道に乗り、最初の3四半期で2%成長だった。
 3Q17は、産業用/プロフェッショナルセグメントにとって特に心強く、出荷プリンタが前年同期比で22%増となった。これらは主にHP、CarbonおよびGE Additiveによるものである。ポリマプリンタは引き続き市場で優位を占めており、3Q17に出荷された産業用/プロフェッショナル装置の84%を占めた。一方、金属プリンタは、11%だった。3Dプリンタ出荷ではStratasysがグローバルリーダー、それに続くのがEOS、SLM、TRUMPF、3D Systems。収益(台数×価格)を全てのプリンタタイプで標準化すると、Q3の上位5ベンダは、Q2と同じであるが、HPがシェアを増やして,グローバル市場でNo.5からNo.3に上昇した。
 第3四半期では、パーソナル/デスクトップは、制限なく成長しており、出荷は前年比44%増、わずかに115Kを下回る台数に達している。このセグメントの新たな市場リーダーは、Monoprice。同社はポートフォリオを増やし、世界的に流通を拡大し始め、シェアを伸ばし続けている。
 2017年、市場には新しい種類の製品が登場し始め、主要セグメントを規定する単一5000ドル価格障壁を乗り越え始めている。新しいプロフェッショナルクラスで先頭に立っているのは、Formlabs, Ultimaker, Leapfrog, MakerBot, および Markforgedなど、価格が2500ドルから20000ドルをカバーするクラスである。新しいサブクラス4社は、この期間にプリンタ出荷を増やしたが、このクラスは前年比162%増。Ultimakerのようなブランドは高価格ポイントに移り、このクラスの製品では相対的に価格柔軟性がないことを示している。
 2018年、全ての分野で成長が見込まれており、産業分野の回復が特に注目点となっている。Desktop Metalのような市場成長の新たな原動力が市場を前進させ、低価格金属3Dプリンタの新カテゴリで成長の波をリードすると見られている。GE Additiveも金属3Dプリンティングの限界を押し上げる模様である。HPとCarbonは引き続き、ポリマプリンティングを主流製造にすることに挑戦し、一方Stratasysは新しいポリマソリューション、H2000 インフィニット・ビルドシステムなどを市場投入する。これらとともに、3D Systemsが待望のFigure-4プラットフォームの出荷を始めることを併せて考えると、今年の市場見通しは力強いものになる、とCONTEXTは予測している。

(詳細は、https://www.contextworld.com)