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フレキシブルAMOLED市場、2017年に120億ドル

March, 2, 2018, London--IHS Markitによると、急な需要増により、フレキシブルAMOLEDディスプレイの出荷額は、2017年に3倍以上となり、AMOLEDパネル総出荷の54.6%を占めた。
 フレキシブルAMOLED(アクティブマトリクス式有機発光ダイオード)パネル市場は、2016年の35億ドルから2017年に、約250%、120億ドルに拡大した。一方、リジッドAMOLEDパネル出荷額は同期間に14%縮小した。サムスンディスプレイは、2017年第3四半期にiPhoneX向けにフレキシブルAMOLEDディスプレイの出荷を始めた。これが全般的な出荷額増に大きく貢献した。LG Display、BOE とKunshan Govisionox Optoelectronicsも、2017年にスマートフォンとスマートウオッチ向けにフレキシブルAMOLEDパネルの生産を始め、市場の成長に貢献している。
 IHS Markitのシニア主席アナリスト、Jerry Kangは、「ハイエンドスマートフォンブランドは、独自の特殊デザインを狙って製品へのフレキシブルAMOLEDパネル適用を増やしている。フレキシブルAMOLEDパネルサプライヤの数も増えているが、供給能力はまだサムスンディスプレイに集中している」とコメントしている。
 フラットタイプフレキシブルAMOLEDパネルは、2017年にフレキシブルAMOLED総出荷数の約半分を占めた。これは、湾曲タイプからのシフトである。このタイプは、2016年まで主要フレキシブルAMOLEDディスプレイフォームファクタに使われていた。
 「AppleがフラットタイプをiPhoneXに適用したので、スマートフォンディスプレイのフォームファクタは多様化した」とKangは指摘している。
 IHS Markitの「AMOLED&フレキシブルディスプレイインテリジェンスサービス」によると、フレキシブルAMOLEDパネル需要は、2018年、供給能力ほどには急成長しないと見られている。「潜在的供給過剰を打開する意味で、多くのパネルメーカーは別の画期的なフォームファクタ、例えば折り畳み、巻き取りタイプを数年以内に開発しようとしている」とKangは話している。