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ナノワイヤベースデバイス世界市場、2022年まで年率30%成長

December, 1, 2017, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)のレポートによると、ナノワイヤベースデバイスの世界市場は、2017年末に16憶ドルに達する見込みだが、2022年には60憶ドルを上回る。市場成長の原動力は、ディスプレイ、太陽電池やバッテリの製造で利用が増加していること、新世代のナノワイヤアレイベースのトランジスタが発売されたこと。
 ナノワイヤベースのデバイス市場は、2022年までCAGR 30.6%で成長するとBCCリサーチの「ナノワイヤベースデバイス: 技術とグローバル市場」レポートは予測している。オプトエレクトロニクスデバイスセグメントが規模で市場をリードしており、予測期間においてCAGR 29.9%成長し2022年には34憶ドルに達する見込みである。ナノワイヤは、エネルギーデバイスでも積極的に利用されており、2022年には推定14憶ドルと予測されている。
 ナノワイヤは円筒形で直径は100 µm足らず。柔軟であり、高表面積で、量子閉じ込め効果を示す。
 ナノワイヤデバイス分野の主要な特許保持者は、IBM, Taiwan Semiconductor Manufacturing, Commissariat a l’Energie Atomique et aux Energies Alternatives, Intel, Samsung, GlobalFoundries, Regents of the University of California and Alphabet Energy

研究の注目点
・オプトエレクトロニクスデバイスが現在最大市場シェアを占めており、2017年で推定59.3%。ここでは、ナノワイヤベースデバイスは主にディスプレイ、発光ダイオード(LEDs)、レーザからなる。
・主に太陽電池とバッテリからなるナノワイヤを利用したエネルギーデバイスは、2017年に推定市場規模3憶8900万ドル。センサとアクチュエータは、2017年の市場全体の13.2%。
・ナノ構造材料が、現在のナノテクノロジー市場で最大シェアで、73.9%。成長は推定で、2022年まで年平均18%。
「ナノワイヤの開発は、主にエレクトロニクス産業が後押ししている。デバイスの微小化の進行にともない、エレクトロニクス分野は、分子レベルで操作可能な新世代のデバイスを探求しはじめ、新しい分子エレクトロニクス分野が誕生する」とBCCリサーチのアナリスト、Margareth Gagliardiは説明している。

2022年まで堅調な成長予測
ナノワイヤベースのデバイス需要が堅調な理由は以下の通り
・ディスプレイ、太陽電池とバッテリの製造でナノワイヤの浸透が拡大
・センサ、ディスプレイや太陽電池を含め、フレキシブルで伸縮可能なデバイスの健全な成長
・ナノワイヤアレイベースの新世代のトランジスタの発売
・新しい先端的材料の開発とナノワイヤの製造プロセス開発により、低製造コストでナノワイヤの高スループット製造が可能になった。
・関連のR&D活動レベルの急速な向上
(詳細は、www.bccresearch.com)