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電流励起型有機半導体レーザーダイオードの実現

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June, 3, 2019, 福岡--九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センターのA.S.D. Sandanayaka(サンダナヤカ)特任教授、安達千波矢センター長らの研究グループは、世界で初めて有機材料を用いた半導体レーザダイオード(OSLD:Organic Semiconductor Laser Diode)の電流励起発振に成功した。また、2019年3月22日(金)に設立した九大発ベンチャー(株)KOALA Techによって実用化を展開していく。

研究の要点:
・有機発光素子であるOLED素子を基本構造に、光閉じ込め効果を示すDFB型光共振器構造を埋め込むことで、レーザ発振が可能であることを初めて実証した。
・研究での実証によって、無機半導体レーザでは困難であった任意の発振波長(可視域から赤外域まで)、比較的安価で容易な製造プロセス、フレキシブル基板や透明素子等の有機材料の特徴を活かしたレーザ光源を利用したデバイス応用展開が期待される。

今後の展開
 現時点では、青色OSLDによるレーザ発振が得られているが、今後、分子設計およびデバイス設計を進めることで、可視域から近赤外域にわたるレーザ発振波長を有するデバイスへ展開し、デバイスの安定化技術の開発を進めていく。本技術の実用化を目指す、KOALA Techと協働することで、情報セキュリティ、ディスプレイ、バイオセンシング、ヘルスケア、光通信など新しい応用展開を開拓する。

研究成果は、『Applied Physics Express』誌のオンライン速報版で公開された。

(詳細は、https://www.kyushu-u.ac.jp/)