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FEP、患者に使える細胞適合OLED

August, 29, 2016, Dresden--有機発光ダイオード(OLED)の細胞適合性研究がフラウンホーファーFEPで細胞培養で初めて行われた。目的は、細胞がOLEDにどの程度耐えるかをテストすること。結果は、OLEDの光線療法など医療分野での利用が有望であることを示している。
 光線療法は傷の治癒促進の重要手段である。慢性的な感染創のために難しく、長期化する皮膚の治癒過程は処置をする医師にとって課題になっており、光線療法によってよい影響が得られる。
 フラウンホーファーFEPは、フレキシブルOLEDの研究、技術、アプリケーションで長年にわたる経験がある。これらの領域の光源を見込みのある医療応用に使うことができるようにするためには、構成材料による潜在的な毒性効果を完全になくさなければならない。フレキシブルOLEDの細胞適合性についての研究はこれまで知られていなかった。
 今回初めて、フレキシブルOLEDシステムの細胞適合性が予備研究で評価された。フラウンホーファーFEP医療応用研究グループ長、Dr. Schönfelderは、「電気的操作、曲げて機械的な負荷をかけた後でも、OLEDから拡散する毒性物質が細胞を変えることは決してなかった」とコメントしている。
 続いて、OLED光の影響についての研究は試験管内の皮膚細胞培養、特殊な損傷を受けた免疫系を使って行われた。初期成果は、将来の治療応用の基盤となり得る加速自動回復効果を示している。
 部門長Dr. Christian Mayは将来を見据えて、「OLED光を照射している間、細胞適合性を保証できるようにさらに長期の研究が必要だ。安全な電気接続、電源供給、制御回路、コンポーネントの周辺シールが、われわれが取り組む重要側面になる。その後に、患者への直接応用が可能になる」と話している。