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オスラム社、色を美しく見せる小売店舗向けCOB LEDを発売

August, 27, 2015--COB LEDファミリ「Soleriq S 19」に新たに加わった「Brilliant Color」は、陳列商品に完全飽和色の照明を当てたいと店舗経営者が考えるような、高級小売店舗をターゲットとする。
 独オスラム・オプト・セミコンダクターズ社(Osram Opto Semiconductors)は、「Brilliant Color」をCOB(Chip On Board)LEDファミリ「Soleriq S 19」に新たに追加すると発表した。Brilliant Colorには、より鮮やかで彩度の高い色を人々の目に映し出すことのできる光を生成することを目的とした、スペクトル強化技術が採用されている。同技術は、商品にアクセント照明を当てることが商品の販売増加につながる、高級小売店舗などをターゲットとしている。
 オスラム社によると、Soleriq S 19 COB LEDファミリに新たに追加された同社のBrilliant Colorは、より彩度の高い色によって小売照明の質を高めることができるという。
 Brilliant Colorは、小売業界で一般的に使用されるCMH(Ceramic Metal Halide:セラミックメタルハライド)ランプのような、一部のHIDランプに似た演色性を実現することを目的としているとオスラム社は述べた。同社によるとこのCOB LEDは、CRI(Color Rendering Index:演色指数)は85という標準的な値だが、色域を拡大するという。
 弊誌ではこれまでに、色を中心とする強化手法を他にもいくつか取り上げてきた。例えば、米シカト社(Xicato)の「Vibrant Series」のモジュール型LEDライトエンジンは、CRIはわずか80だが、GAI(Gamut Area Index:色域指数)の値が高い。GAIは、CRIと併用する補助的な色指標として、レンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute)の照明研究センター(LRC:Lighting Research Center)で開発されたものである。
 オスラム社も、今回の新しいBrilliant Color COB LEDでは白色の演色性が改善されていると述べている。米ルミレッズ社(Lumileds)が自社のCOB LEDである「CrispWhite」 に対して主張している特長に似ているようにも聞こえるが、オスラム社は、色性能、または白色性能を同社がどのようにして改善したかについて、詳細を明らかにしていない。
 Brilliant Color LEDは、CCT(Correlated Color Temperature:相関色温度)が3250K、出力が3325ルーメンで、87lm/Wの発光効率を達成する。Soleriq S 19 LEDは、24×24mmのサイズにパッケージ化されている。アレイの順方向電圧は36.4V。
 オスラム社が、LED技術のブランド名として「ブリリアント」という語を使用するのは、今回の新製品が初めてではない。同社は、ランプまたは照明器具の中でオフホワイトと赤色のLEDを混合して、CRIと効率に優れた温白色の光を実現する技術に対して、「Brilliant-Mix」という名称を使用したことがある。
 オスラム社は、Brilliant Colorの発表と同時に、Soleriq S 19 COB LEDファミリの効率を15%改善したとも述べた。今回効率が改善されたのは、同ファミリに含まれるCRIが70、80、90のすべてのLEDで、温白色から冷白色までの幅広いCCTでこれが達成されている。
 オスラム社によると、今回の新しいLEDのすべてについてLM-80試験を現在実施中で、既に6000時間が経過しているという。これらのLEDはすべて、2015年8月中に商用出荷される予定。

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