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富士通スマートフォンがOsramのLEDを虹彩認識に採用

July, 10, 2015, Regensburg--Osramはスマートフォンをさらにスマートにする。赤外技術により、モバイル機器は、ユーザの虹彩を走査(スキャニング)することによって初めてロックが解除される。
 虹彩スキャニングは、富士通のARROWS NX F-04Gスマートフォンで使用される。同製品は、日本の通信企業NTT DOCOMOから販売される。このスマートフォンは、現在日本市場でしか入手できないが、コンシューマーにとって極めて安全な機能を持つ世界初の製品である。オスラム(Osram Opto Semiconductors)の赤外発光ダイオード(IRED)が光源として用いられる。このIREDは、コンパクトなパッケージから虹彩スキャニングに必要なハイパワーを可能にする唯一の製品。
 携帯電話やタブレットコンピュータをアンロックする安全な方法が重要性を増している。こうした機器が、オンラインバンキングやオンラインショッピングなどの機密性の高いアプリケーションで用いられることがますます増えているからである。したがって、メーカーはますます生体認証を利用するようになっている。指紋スキャンに加えて、多くのメーカーが今度は虹彩スキャニングを検討している。この新しい生体解錠法は、目を赤外光で照射する必要がある。スマートフォンのカメラは同時に虹彩の写真を撮り、特徴が同定される。
 Osramの子会社、オプトセミコンダクターズのOslux SFH 4780は現在最良のサイズ性能比を提供しており、モバイル機器向けに初めてコンパクトで信頼性の高い虹彩スキャニングができる。光源は高さがわずか2.4㎜、ティピカルな放射強度2900mW/ステラジアン、これは現在この赤外LEDに可能な組合せである。
 Oslux SFH 4780Sの波長は810nm。これにより、虹彩スキャナは、全ての目の色、ブラウン、ブルー、グリーン、グレイで虹彩模様を高信頼度で同定できる。光源は、極めて効率がよいので、モバイル機器のバッテリで不要な浪費は必要ない。IRED開発でOsramオプトセミコンダクターズは、先頃2015 Kaiser Friedrich Research Awardを受賞した。