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ソウルバイオシスがウイルスを10分で死滅させるポータブル型「フォトン・スタンド」表面殺菌ユニットを開発

February, 16, 2021, 韓国--韓国の光半導体専門企業ソウルバイオシス社は、新たなVioleds(バイオレッズ) UV-C LED技術の応用例となるポータブル型表面殺菌ユニット「フォトン・スタンド」(Photon Stand)の開発を発表した。

フォトン・スタンド表面殺菌ユニットは、感染患者によって汚染された病室などのCOVID-19発生エリア、学校や児童デイケアセンターなどの場所を消毒できるように設計したものであり、10分以内にウイルスと細菌の90%以上を死滅させます。ソウルバイオシスは、OEM製造向けのフォトン・スタンド表面殺菌ユニットと、Violeds UV-C LED技術の両方を世界市場の医療機器メーカー向けに販促していく。

フォトン・スタンド表面殺菌ユニットは、複数種の細菌やウイルスを殺菌することが実証されているソウルバイオシス社の特許取得済みUV-C LEDフォトンソリューションであるVioleds技術を応用した最新例となります。ソウルバイオシス社のBIO研究チームは、フォトン・スタンドが最大29.02m2の部屋で10分以内にウイルスと細菌の90%以上を殺菌し、最大13.84m2の部屋で10分以内に99%を殺菌することを確認した。フォトン・スタンドの設計は、韓国大学とKRバイオテックが実施した数多くのコロナウイルス殺菌の研究による成果です。ソウルバイオシス社はBIO研究チームを10年以上にわたり運営しており、同チームは生物学分野の博士号や修士号を取得した専門研究者を擁している。

ソウルバイオシス社の担当者は、「フォトン・スタンド殺菌ユニットの運用経費は、感染患者向けに使用される陰圧(隔離)室の規模である15m2のエリアで10セント未満となります(経費は5万時間というVioledsの寿命を基にシミュレート)。これは、同じ規模のエリアを消毒するために必要な化学薬品処理にかかる経費(4ドル)のわずか2%に相当します。フォトン・スタンドに使用されるVioleds UV-C LEDモジュールの経費は500ドル未満であり、大規模エリア向けVioleds消毒装置は、水銀UVランプを使用したシステムと比較してわずか10%のコストで済みます。従って、フォトン・スタンドは消毒機器のコストを大幅に削減します。」と述べている。

ポータブル型のフォトン・スタンドは、標準的な病室を10分以内に消毒できます(消毒時間を短縮するためのカスタムデザインも提供可能)。フォトン・スタンドは簡単に移動できるため、多様なエリアを効率的に消毒可能で、化学的除去や清浄に追加の経費や特別な労力は不要。

化合物半導体の大手調査会社であるヨール・デベロップメント社が報告したように、2025年にUV LED市場の収益は28億ドルに達する見込み。ただし、フォトン・スタンド携帯型消毒ユニットなどの新しいアプリケーションが投入されれば、市場は拡大することになる。

「多目的施設の検疫エリアを消毒するために使用される化学消毒剤は、誤って使用されたり、消毒後に残留物質を適切に除去しなかったりすると、人体に致命的な影響を及ぼしたり、皮膚炎や呼吸困難を引き起こしたりする可能性があります。しかし、紫外線は化学消毒剤と違って残留物を残さず、跡形もなく消え去ります。従って、多様な医療施設や多目的施設に適しているのです。」(ソウルバイオシス社担当者)

ソウルバイオシス社は、韓国に拠点を置く研究機関で、新型コロナウイルスの殺菌試験を専門とするKRバイオテックによる試験を通じて、Violeds技術がSARS-CoV-2の99.437%を1秒で殺菌することを確認した。また設計を修正することで殺菌時間を短縮できることも示されている。