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Inova Semiconductors、デジタルLEDで自動車照明を見直し

November, 16, 2016, Munich--イノーバ・セミコンダクターズ(Inova Semiconductors)は、自動車アプリケーション向けに新しいデジタルLEDコンセプトを発表した。LED製品は、1Q2017にまずDominant Opto Technologiesから入手可能となる。これはISELED傘下で開発された最初の製品。
 ISELEDアライアンスのミッションは、試乗車市場向けにLED関連製品およびソリューションを実現すること。これらのソリューションは、全く新しい車内LED照明コンセプトに基づいており、コストを下げ、制御を簡素化し、LED照明とディスプレイソリューションの機能を拡大する。
 車内照明の次の世代は、一般に10~30のLEDがフレキシブルストリップにマウントされた構成になる。1個の赤、緑、青色LEDの各グループが1ピクセルを形成し、24-bit分解能で1600万色以上の設定ができる。
 ISELEDコンセプトは、非常にコンパクトなスマートLEDドライバを実現して自動車用LEDパラダイムを変革した。このLEDドライバは、3色のLEDとともに微小な3×4㎜パッケージに直接収められている。
 イノーバは、全てのLEDに個別対応可能な高速通信プロトコルを開発している。データレート最大2 Mbpsをサポートすることで、この新しいプロトコルは超高速で動的照明効果を可能にする。
 イノーバのスマートLEDドライバは、高度なキャリブレーション特性を持ち、全てのLEDが全温度範囲で同じ色と輝度を確実に提供できるので、自動車レベルの照明一貫性を保証し、現状よりもさらに大きなLED製造トレランスでさえも許容できる。1個のマイクロコントローラが今では、4096 LEDを搭載するLEDストリップを管理できる。

 最初のソリューションは、双方向シリアルインタフェースとデイジーチェーン機能を持つイノーバのドライバからなり、これはDominant Opto Technologiesが3個のLED(赤、緑、青)を収めたコンパクトパッケージに搭載している。新しいパッケージでは、必要な白色点は工場プリキャリブレーションとなっている。
 ドライバには、赤、緑および青色LEDを制御する3つの低電流モード(CCM)ドライバが含まれる。個々のRGB LED「トリオ」の色は24-bit分解能(3×8bit)で設定可能。温度と製造トレランス補償では、個々のLEDの輝度は12-bit分解能で制御可能。
 筐体の極度に低い熱抵抗は、競合製品より30%低くなっており、このためLEDの消費電力が下がり、低温LEDで光効率も改善されている。
 組込み温度センサが精度を保証し、一方CCM LEDドライバと温度補償パラメータのキャリブレーション値は不揮発メモリに安全に保管されている。これは、安全にかかわるアプリケーションでは必須条件である。
 最初のエンジニアリングプロトタイプのサンプル、先進的マルチカラースマートLEDドライバは、1Q17にDominant Opto Technologiesから入手可能になる。