Business/Market 詳細

世界と中国のLED産業レポート2013-2014

June, 10, 2014, Beijing--リサーチインチャイナは、「グローバルおよび中国LED産業レポート、2013-2014」を発表した。
 LED産業チェーンは、ダイ、パッケージ、キャリア、モジュール、ランプ、システムの6段階に分かれる。
 2011年と2012年のリセッション後、LEDは2013年に転機を迎え、ダイとパッケージLED市場規模は約151億8800万ドルに達した。これは2012年比で8.3%増となる。2014年、LED市場の回復は続き、前年比9.0%増、165億6200万ドルに達する見込だ。しかし市場は供給過剰と、新たな価格戦争サイクルが立ち上がる可能性があるので、2015年には減速すると予測されている。
 世界のLED産業は4つのクラスタに分けられる。まず、欧米は高信頼と高輝度重視の一般照明を強化する。次に、日本は最も包括的な技術を代表しており、一般照明とバックライトディスプレイの両方でパフォーマンスが際立っている。さらに、一般照明、自動車、携帯電話やテレビもターゲットにしている。3番目に韓国と台湾は、大量出荷、低価格、低マージンで、ラップトップディスプレイバックライト、LEDテレビバックライト、携帯電話バックライトをターゲットにしている。最後に、中国本土は、AlInGaP、屋外ディスプレイ、広告スクリーン、信号ライトを中心に置いている。これらはローテクであるが信頼性を必要とする。これらの分野では、顧客は散在しており、単価は安い。
 2011年から多くの中国企業がLED産業に参入し、パニック状態になった。大陸中国の企業で白色LEDチップを造れるところは1社もない(巨大企業、Sanan Optoelectronicsを含め)。関連パテントも持っていない。したがって中国は必要な白色LEDチップを海外企業から輸入、購入しなければならない。
 中国のLED企業は地方政府の補助金に依存している。これは2010-2013年膨大な額に達した。例えば、Elec-Tech Internationalは、2010年に2億7000万RMB、2011年に3億1100万RMB、2012年に2億2400万RMB、2013年に3億1500万RMBの補助金を受けているが同社の2013年の純利益は460万RMBだった。補助金がなけばば、同社は深刻な損失を出していたことになる。
 2014年以前、LEDコストカットはエピタキシ分野に集中していたので、エピタキシベンダは急激な利益縮小を経験した、損失が原因で業界から姿を消した企業も多い。2014年以降、パッケージ工場がコストカット圧力を受けることになり、技術能力が低いところは利益が縮小する可能性がある。
(詳細は、www.researchinchina.com)