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LED照明モジュール市場、2016年に40億ドル

October, 6, 2017, Lyon--Yole Développementのレポートによると、LED照明モジュール産業には、画期的な機能の登場、新しい市場セグメントの出現が見られる。自動車、スマート照明や栽培用照明がこれに含まれる。
 Yole Développementの固体照明チームによると、フレキシブルLEDストリップを含む、LED照明モジュール市場は、2016年に40億ドルに近づき、さらに成長して2022年には138億ドルに達する見込みである。
 同社固体照明、技術&市場アナリスト、Pierrick Boulay氏によると、LED照明モジュール市場は、2017-2022年の間にCAGR 22.6%で成長する。
 一般照明は、強力な価格圧力とLEDプレイヤ間の熾烈な競争により、もはや「ブルーオーシャン市場」ではない。したがって、LEDモジュールメーカーは、数年前のパッケージドLED産業の例に倣って、成長エンジンを探している。
 新しい市場セグメントに含まれるのは、栽培用照明、自動車照明、スマート照明。これらは、可視光を超えてスペクトルはIRあるいはUV領域に及んでいる。これらのアプリケーションの全てが、一般照明に比べると著しく高い利益率を示し、魅力的になっている。
 これらのアプリケーションで使われるモジュールは、高いレベルの専門性、強力な業界知識と技術スキルを必要としている。
 ミッドパワーモジュールを原動力としてこの産業は次の5年で3倍(販売額)の規模になる。したがってミッドパワーLEDは、ほぼすべてのアプリケーションで使用することができる。2016年、ミッドパワーLEDモジュールが市場を牽引し、市場販売額の60%を占めた。並行して、ハイパワーLEDは、小さなモジュールで高い光束を必要とするアプリケーションでしか用いられない。その結果、ハイパワーLEDモジュールを使用するアプリケーション数は限られ、市場のわずか7%を占めるにすぎない(販売額)。
 COB LEDモジュールは、サイズ、LESエリア、光束、消費電力に関して妥協している。COB LEDモジュールは、したがって、多くのアプリケーションに使われ、全LEDモジュールを量産出荷に導いている。とは言え、これらのモジュールは、比較的容易に少ないステップで製造できるので、関連ASPが低い。その結果、COB LEDモジュールは、市場販売額のわずか20%を占めるにすぎない。
 フレキシブルLEDストリップは、LED照明システムに直接使用することができる。主に間接照明アプリケーションである。これらのモジュールは、住宅や商業照明向けに簡単に実装可能である。フレキシブル基板でパッケージドLEDsの代わりにLEDチップを使うような最近の開発により、効率が著しく向上し、リニア照明など新しいアプリケーションに道が開かれている。
(詳細は、www.yole.fr)