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EN 50715:2022 ~不要な無線周波数エミッション

 この規格の表題は「電磁両立性―無線周波数エミッション―不要な無線周波数エミッションの要求事項を満足した大量生産製品の適合を決定する統計的考慮事項」で、大量生産された製品の不要な無線周波数エミッションを評価するための統計的考慮事項を指定している。

注1:この規格はCISPR TR 16-4-3に基づいている。このような統計的考慮をした理由は次のとおりである。

a) 認可される製品の大部分が干渉を起こさないことを目的とした干渉の軽減
b) CISPR 限度値は、大量生産製品の型式承認および単一生産製品の承認の目的に最適
c) 大量生産された製品がCISPR 限度値に確実に適合するには、統計的手法の適用が必要
d) 国際貿易では、どの国でも同じように限度値を解釈することが重要

 上記の理由により、この規格は要求事項を指定し統計的手法に基づいたガイダンスを提供する。
 この規格の要求事項に適合した大量生産製品のEMC 基準適合は、調査対象の型式製品の80%が意図しない無線周波数エミッションの限度値に適合していることを80 %の信頼度で消費者に確信させる統計技術の適用に基づいている。
 この規格は限度値および測定方法を定義していない。不要な無線周波数エミッションの該当規格に従い、不要な無線周波数エミッションの測定が実行された後にのみ、使用できる。

注2:第4項は、CISPRの無線妨害波の限度値の解釈に関する一般的な要求事項を示し、代わりに使用できるさまざまな方法を指定している。第5項は特定の製品グループに対する特定の要求事項を数件記載している。

注3:この規格には、ある種の製品が2回目の統計的評価で受け入れられるかどうかについてのメーカーのリスクに関する計算方法は記述されていない。繰り返し測定の許容できる確率に関する詳細は、CISPR TR 16-4-3 第2.1版の付属書Dに記載されている。

 詳細はCENELECのウェブへ。(2022/07/08)
https://standards.cencenelec.eu/dyn/www/f?p=CENELEC:110:::::FSP_PROJECT,FSP_ORG_ID:68318,1258289&cs=1871964DEA9F9C4C11BDA9CC9065002D7