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ITG Electronics社からMRI・シールドルーム用のマルチライン低電圧データライン・フィルタ

 SIGシングルラインフィルタおよび新しいトリプル・クアッドラインフィルタは、クリーンなデータ伝送オプションを実現。また壁面の貫通を減らして、取り付け面でのセキュリティおよび端子台の接続性が向上した。
 インダクタ、変圧器、EMIフィルタの大手メーカーITG Electronics社は、MRI室などのシールドエリア向けのデータライン・フィルタのシリーズを拡張した。トリプルおよびクアッドライン用のフィルタが利用可能になっただけでなく、元々のシングルラインフィルタは、再設計されて、より安全な取り付けが可能となり、端子台への接続も簡単になった。同社F2779Y002Lシリーズの一部であるこの製品は、低電流データラインのコモンモードノイズとディファレンシャルモードノイズの両方を確実に除去し、MRI室、シールド環境、そのほか干渉のないデータ伝送が不可欠なエリアで貫通に耐久性を持たせる堅牢な設計が特徴である。今回の新シリーズの追加により1 MHz~10 GHzで100 dBのノイズ低減し、定格電圧は120/250 Vである。

ITG ELECTRONICS社について
 1963年設立のITG Electronics社は、ニューヨーク州Elmsfordに本拠を置く電気・機械部品の大手サプライヤである。ITGは経験豊富なエンジニアリングチームを有し、家庭用電化製品、自動車、クラウドコンピューティング、電気通信、産業、再生可能エネルギーなど幅広い用途向けけの高性能磁気コンポーネント、モジュール、EMIフィルタを設計・製造している。ITGの工場は、IATF / TS16949、ISO9000、ISO14000、OHSAS18000、QC0800000、ISO14064の認証を取得。
 新しいフィルタの売りは簡単で効率的なことであり、1つのユニット(壁の貫通部は1ヵ所)のみで、シールドされた部屋に最大4チャネルのクリーンなデータ転送の出入りが可能となる。チャネルの増加、取り付けおよび端子台接続が容易になったことで、エリアへの侵入が減って、全体のセットアップが高速になり、省スペースかつ便利に設置できるようになった。データライン以外にも、新しいF2779Y002L新シリーズのフィルタは、デジタル火災警報器やLED照明など他の低電力用途にも使用できる。
 詳細はITG社のウェブへ。(2022/03/15)
https://www.itg-electronics.com/index.php