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WPTに適用されるFCC規則

 近接型非接触充電パッド・デバイスを規制する規則とは何なのか?に対する回答が、OET(Office of Engineering and Technology)からKDB(Knowledge DataBase)として発行された。概要は以下のとおりである。
 9 kHzを超える周波数で動作するワイヤレス電力伝送(WPT:Wireless Power Transfer)デバイスは、意図的放射機器(intentional radiator)であり、FCC規則のパート15および/またはパート18の対象となる。適用可能な特定の規則部分は、デバイスの動作方法および充電器と充電中のデバイスの間に通信があるかどうかによって異なる。
 WPTまたは非接触充電に使用することを特に目的としたデバイスには、周波数暴露のレビューのためFCCガイダンスが必要であり、これにはパート18のデバイスが含まれる。責任主体(製造業者)は、KDBに問い合わせて(http://www.fcc.gov/labhelp)、特定のWPTデバイスに関するガイダンスをFCCに求めなくてはならない場合があり、その問い合わせには以下を含める必要がある。

・ コイルの直径、巻数、電流を含む完全な製品説明
・ デバイスの動作上該当するFCC規則のパートおよび選択した規則のパート
・ 計画された機器の承認手順(SDoCまたはcertification)
・ 図面、イラスト
・ 動作周波数
・ 放射電力
・ 動作構成
・ 人への暴露の条件

 情報を送信する意図的放射機器は、適切なパート15規則に基づいて認証されている必要があり、通常は機器のcertificationが必要になる。WPTデバイスは2つの異なるモード、充電と通信で動作する場合があって、(1)デバイスが関連する規則部分に準拠していることを示すことができる場合、および(2)機能が独立している場合、デバイスは充電モードについてはパート18、通信モードについてはパート15に基づいて承認される可能性がある。
 パート18の家電機器は、適切なRF 被ばく評価が完了すれば、certificationまたはSDoCのいずれかを使用して認可可能である。最後に、デバイスが適切なパート15規則の全ての要件を満たしているなら、充電機能はパート18ではなくパート15 で承認される可能性がある。
 資料680106 D01 RF Exposure Wireless Charging Apps v03r01には、ワイヤレス充電用途の質問をする際、RF被ばく評価とコンプライアンス要件を決定するために必要な情報に関する一般的なガイダンスが記載されている。
 詳細は下記のウェブへ。(2020/01/27)
● 680106 D01 RF Exposure Wireless Charging Apps v03r01.pdf
https://bit.ly/2Z3HICY
● KDBの回答
https://apps.fcc.gov/oetcf/kdb/forms/FTSSearchResultPage.cfm?id=41701&switch=P