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Elite社の新しい無線試験の将来性

 Elite社は、製品に無線接続を採用しているメーカー向けに全く新しい無線試験サービスを導入した。同社の新しい無線・アンテナ試験には、携帯電話やWi-Fi、ブルートゥースのトランシーバなどのOTA(Over-The-Air:実際に無線で電波を飛ばす)性能を測定するCTIA※1 適合の全無響室などが含まれている。
 なぜ、メーカーはCTIA適合のOTAチャンバで試験する必要があるのだろうか? この新しい試験によって無線・IoT製品の改善を促進する方法はいくつかある。まず、無線機器の性能を良くするには優れたアンテナが必要である。アンテナが効率的に設計されていなければ、送信機は用途に応じた範囲と距離を達成するためアンテナ端子に高い電力を供給しなければならない。高い電力で送信機が駆動すると、システムの電源から大きな電力が引き出されて部品の発熱量が増え、携帯機器の電池寿命が短くなる。Elite社の新しいOTAチャンバがあれば、エンジニアはアンテナ放射を3Dで簡単に視覚化でき、最適性能を得るためアンテナ素子および最終製品内の位置を設計できる。
 無線機器のレシーバは、非常に弱いRF放射信号を捕捉し、レシーバのフロントエンドで電圧変換するのにアンテナを必要とする。ノイズをレシーバに結合するような方法でアンテナを不適切に配置すると、受信機の感度が鈍くなり無線通信に悪影響を与える。Elite社のOTAチャンバは、筐体や内蔵デジタル回路に対してアンテナの配置を最適化し、レシーバの感度を最大化できるツールを可能にする。レシーバの感度が高くなれば送信到達範囲が広がり、高いデータスループットが可能になって通信性能が向上する。
 このOTAチャンバは、全球面放射電力(TRP:Total Radiated Power)、全球面放射受信感度(TIS:Total Isotropic Sensitivity)、中間チャネルの相対感度(RSIC:Relative Sensitivity on Intermediate Channels)の評価にも使われる。こういった測定はATT、T-Mobile、Sprint、Verizonなど携帯産業ネットワークオペレータにとって重要な性能測定基準である。この全無響アンテナチャンバによりセル無線を一体化するメーカーは、認可されたCATL※2 ラボで製品の正式な適合を事前に試験できるので、時間と費用を削減できる。
 詳細はElite社のウェブへ。(2018/07/06)

https://www.elitetest.com/blog/2018-06/elites-new-wirelesstesting-capabilities?utm_source=June+2018&utm_campaign=June+Newsletter+2018&utm_medium=email

[※訳者注]
1. CTIA:Cellular Telecommunications & Internet Association(セルラー通信工業会)
2. CATL:CTIAに承認された試験所(CTIA authorized testing laboratory)