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ノイズフロア増加懸念に対するFCCの回答

放送技術者協会(SBE:Society of Broadcast Engineers)は、環境ノイズの増加、特にAM放送帯域における増加に懸念を表明していたが、この度、FCCからの回答を得た。2016年6月15日に報じられたように、FCCはPublic Notice DA 16-676を発行し、その中で、FCCの諮問団であるTechnological Advisory Council(TAC)が無線スペクトラムに対するノイズフロアの変化とトレンドを調査して、ノイズ問題が増加しているかどうか決定すると発表した。SBE のウェブによると「問題が拡大しているとわかった場合、TAC はその範囲および定量的な証拠を入手できるよう調査する予定である。まずFCCがTACの代理としてノイズに対する研究をどのように進めるべきか尋ねる。…(中略)…SBEは、Government Relations CommitteeおよびExecutive Committeeと協力して準備した意見を提出する見込みである」という。「FCCのPublic Noticeでは、TACが無線スペクトラムのノイズレベル増を発見するだろうと予測している。この予測は、無免許の意図的および非意図的RF 放射機器や使用中の工業・科学・医療用機器で無線周波エネルギーが増えているという事実に基いている。だがFCCは、ノイズレベル増加の “具体的証拠” と呼べるものがなく、推測を裏付ける定量データが不足していると言及している。TACは、FCCにアドバイスするため、入手可能なデータをどうやって追加できるか戦略を練るにあたって助けを求めているという」とSBEのウェブには掲載されている。
 詳細はSBEのウェブへ。(2016/07/06)