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FCCがワイヤレス医用ボディセンサ認可に向け第1歩

 米国のヘルスケア施設が MBAN(Medical Body Area Network:医療向けボディエリアネットワーク)の実現に1歩近づいた。病院が正式にMBANの利用を登録できる新しいウェブができ、これにより患者のワイヤレス・モニタリングおよび伝送距離が短く低い電力レベルでおこなう患者の健康データ送信がサポートされる。米国はMBANにスペクトラムを割り当てた最初の国である。2012年5月、FCCは2360 ~2400 MHz帯域のスペクトラム40 MHzを、屋内使用に限って2360 ~2390 MHz帯の低電力ネットワークに割り当てた。このネットワークは、生理的パラメータその他の患者情報を身体に取り付けて測定・記録し、診断・治療をおこなう複数のワイヤレスセンサをサポートするプラットフォームとして計画されている。MBANを利用する病院は、新規にできた登録用ウェブを使って登録する必要がある。このウェブは、患者のワイヤレス・モニタリング機器とヘルスケア施設近くで操業する航空試験システム間のスペクトラムを干渉なく共有できるよう、FCCがMBAN周波数コーディネーターとして選抜したEnterprise Wireless Alliance(EWA)が作成した。EWAは、MBAN利用登録ウェブの作成以外にも、AFTRCC(Aerospaceand Flight Test Radio Coordinating Council「航空宇宙飛行試験ラジオ調整委員会」)と協力してMBAN利用に関する“ 重複を発見”し、予定されるMBANのロケーションが航空用モバイル距離測定レシーバの直線距離上の範囲にあるかどうかを判断して、干渉リスクを軽減する技術的解決策を展開する。
 詳細はEWAのウェブへ。(2016/06/29)

写真提供:Nonin