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A2LAが相互承認協定のない国で試験所を認定するためFCCに許可を申請

 FCCは2016年6月15日にFCC 16-74「 MemorandumOpinion and Order on Reconsideration(見直しに関する略式意見および命令)」を発行した。これは、FCC規則により認定および適合宣言(DoC:Declaration of Conformity)試験を実施しISO/IEC 17025認定を得ようとする全試験所に対し、期日を猶予するものである。認定を得るための最初の期日は2016年7月13日と決められていたが、FCCはこれをあと1年延期し2017年6月13日とした。文書の16-74で指示されているように、FCCのOET(工学技術局:Office of Engineering andTechnology)は、ナレッジデータベース(KDB)出版物である「974614 D01 – Accredited Testing Laboratory Program Rolesand Responsibilities(認定試験所プログラムの役割と責任)」の改訂版(第04版)もリリースしている。このKDBは、米国との政府間MRA*(相互承認協定、例:APEC TEL MRA)がない国々の試験所に対しFCC認定(認可)試験所として指定される手順を史上初めて示したものである。改訂されたKDBには、MRAを持たない国の試験所が「特定の国の中で認定評価を実施することをFCCにより許可された認定機関を使うことができる」と記載されている。この改訂手順に従って、A2LA*( 米国試験所認定協会)は、米国とのMRAを持たない以下の国の試験所を認定する許可を得るためFCCに申請を出した:中国、インド、マレーシア、フィリピン、タイ、メキシコ。A2LAは、FCCの新期日を守れないリスクおよび遅延を避けるために、関連する全試験所が可及的速やかに認定プロセスを開始できるよう要求している。
 詳細はA2LAのウェブへ(PDF)。(2016/08/03)

*MRA:Mutual Recognition Agreement
*A2LA:American Association for Laboratory Accreditation