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リニアテクノロジー社、新製品「LTM8003」を発売開始

 FMEAに対応し、150℃までの接合部温度で動作する40V、3.5A μModuleレギュレータ。リニアテクノロジー株式会社は、入力電圧定格が40V(絶対最大定格42V)で、3.5Aの連続出力電流(6Aのピーク出力電流)を供給する降圧DC/DC μModule®レギュレータ「LTM8003」の販売を開始した。LTM8003 の動作温度範囲は接合部温度で-40℃~125℃または-40℃~150℃。1,000個時の参考単価は11.30 ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売される。
 LTM8003のピン配置はFMEA (故障モード影響解析) に対応しているため、グランドへの短絡または隣接したピンへの短絡が発生した場合やピンがフロート状態のときでも出力が設定電圧またはそれよりも低い電圧に維持される。Hグレード・バージョンの最高接合部温度は150℃で、高温または大電力の自動車や産業用のアプリケーションに最適。
 LTM8003は3.4V~40Vの入力電圧で動作し、出力電圧を0.97V~18Vの範囲で調整できる。スイッチング周波数は外付け抵抗を使って調整できるが、200kHz~3MHzの外部クロックに同期させることも可能。
 LTM8003には、Burst Mode®動作、パルス・スキップ・モード、スペクトル拡散付きパルス・スキップ・モード、外部同期モードの4つの動作モードがある。Burst Mode動作での暗電流は最大25μAなので、バッテリ駆動システム(特に、「キープアライブ」システム)に適している。12V入力、3.3V出力時の効率は90%。ヒートシンクやエアフローなしで100℃までの周囲温度で3.5Aの出力電流を供給する。
 LTM8003はスイッチング・レギュレータ、インダクタ、および他のサポート部品を6.25mm x 9mm x 3.32mmのBGAパッケージに収容している。大型の入力および出力コンデンサといくつかの抵抗を使用するだけで設計することが可能。

LTM8003の特長:
・広い入力電圧範囲: 3.4V~40V
・広い出力電圧範囲: 0.97V~18V
・出力電流: 3.5A(連続)、6A(ピーク)
・FMEAに対応したピン配置
・最高動作温度(Hグレード): 150℃
・選択可能なスイッチング周波数: 200kHz~3MHz
・外部同期
・低暗電流: 25μA
・プログラム可能なソフトスタート
・6.25mm × 9mm × 3.32mm のBGAパッケージ

詳細情報は、リニアテクノロジー社のウェブサイトを参照。(2016/06/30)