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サザンプトンエンジニア、3Dプリント飛行機を試験飛行

July, 29, 2015, Southampton--3Dプリント航空機がイギリス海軍軍艦から飛び立ち、ドーセットビーチに無事着陸することに成功した。
 HMS Merseyは、SULSA無人機(UAV)をテストするためにサザンプトン大学に完璧なプラットフォームを提供した。
 重量3kg、1.5mの機体はレーザ焼結ナイロンを用いて3Dプリンタで作製され、HMS Merseyがウエイマスのワイクリージス訓練ファシリティで発射し、チェジルビーチに着陸した。
 飛行は約500m、時間にして数分であったが、小型軽量UAVsの利用可能性を実証した。このような小型無人機は海洋環境で簡単に発射できる。航空機は、飛行記録目的で小型ビデオカメラを搭載しており、サザンプトンの研究チームはオンボードビデオカメラによりUAVコントロールバンから飛行をモニタした。
 サザンプトン大学工学・環境のAndy Keane教授は、「UAVs利用促進の決め手は、ローコストで頑丈な機体を簡単に製造できることだ。われわれが3Dプリントナイロンを先駆的に採用したことは、世界のUAV界におけるデザイン思考を先に進めたと考えている」とコメントしている。
 サザンプトン大学が、世界初の完全「プリント」航空機を初めて設計し、プロジェクトSULSAを飛ばしたのは2011年に遡る。
 翼長約1.5mのUAVは巡航速度50kts(58mph)であるが、ほとんど音もなく飛行することでかできる。
 航空機は、4つの主要パーツでプリントされ、道具なしで組み立てることができる。