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ピッツバーグ大学とANSYS提携して新しい積層造形研究所設立

July, 4, 2016, Pittsburgh--ANSYSとピッツバーグ大学の新たな提携によって、エネルギー効率のよいジェットエンジンから個人化医療器具まで、企業は素早く、簡単に安全で信頼できる最先端の製品を設計し製造できるようになる。この提携は、業界の最も困難な積層造形問題の一部を解決するための教育と研究も促進することになる。
 積層造形技術の進歩は、工業製造の展望を根本的に変えようとしている。先見の明のある企業は、競争優位性を手に入れるために急速に新興技術を採用しつつある。これによって、積層造形以前には不可能だった複雑な特注製品の製造が可能になる。積層造形はとてつもなく有望であるが、それが既存の製造法を広範に置き換えるまでには、まだ克服すべき大きな障害が存在する。
 プリンティング金属は、レーザの利用を必要とするため、特に大きな課題がある。レーザは特殊アプリケーション向けに金属の密度を最適化するが、予想外の仕方で金属を溶かすこともあり、製品の失敗となる。また、急速な加熱や冷却は、最終製品を変形させる歪の原因となる。ANSYSとピッツバーグ大学は、プリンティングに先立ち、そのような変形を共同でシミュレートし、製品が確実に所望の形を実現し、期待通りの性能を持つようにする。
 提携の一環として、大学は、スワンソン工学部に1200平方フィートの積層造形ラボを開設する。ANSYS積層造形研究所は、最先端の積層造形機器を装備しており、金属、合金、ポリマ、その他の材料を利用して、ほぼすべての業界向けにコンポーネントをレーザプリントできる。
 提携は、ANSYSおよび他の業界パートナーと共同研究を行う学部と学生もサポートする。業界パートナーには、生物医学、航空宇宙、防衛業界が含まれる。研究員は、ANSYSのポートフォリオにアクセスでき、航空機、自動車、医療機器に使われるような重要なコンポーネントソリューションの歪や疲労の探求、シミュレート、解析ができる。
 積層造形は、精密制御により、マイクロスケール、ナノスケールレベルでコンポーネント作製を可能にする。新しいプロセスやソフトウエアの助けを借りることで、エンジニアは、一定の条件下で所望の機能を果たすように設計された部品を開発することができる。シミュレーション主導の製品開発がプロセスを変える。これは、実際的に、特定の材料やデザインを選択する前に、前もって多数のデザインオプションの特性を研究するということである。物理学に基づいたコンピュータツールの利点は、エンジニアが1つの物理的なプロトタイプを作製する前に、数100万のデザイン、材料、フローや形状をテストして、適切なデザインを見出すことである。この新しいアプローチは画期的な物理的製品の次の波を解放するだけでなく、よりエネルギー効率よく、地球にやさしくするためのデザインにも必要である。
 ANSYSの社長/CEO、Jim Cashman氏は、「産業は変化しつつあり、企業が過去のままでビジネスを続けるなら、もはやイノベーションはできない。ピッツバーグ大学と提携することで、この新しい積層造形の時代に当社の顧客のために先進的なツールを開発できるようにさらに前進する。併せて、未来の製品を目指すエンジニアのたに、最も難しい問題を解決していく」とコメントしている。