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生体顕微鏡により免疫系プロセスの詳細を解明

September, 1, 2015, Bonn--ボン大学と米国および日本の研究者の協働により、重要な免疫機構が明らかになった。
 研究成果は、感染した場合に身体がどのように重要なキラー細胞にヘルパーを与えるかを示している。この研究は、今後のワクチン改善法を示すものとなっている。
 免疫システムでは、いわゆるキラーT細胞が重要な役割を果たす、つまりこれは殺すためのライセンスをもっている。ウイルスに感染した細胞に出遭うと、キラー細胞は、その細胞膜に孔を開け、細胞を破裂させ、死に追いやる。こうしてウイルスが広がるのを防ぐ。
 この闘いで無害な細胞が犠牲になることはない。キラー細胞は、その展開に先立って慎重に概要をつかんでいる。免疫システムの樹枝状細胞(M)が、この概要説明の役割を担う。感染の証拠を集め、キラー細胞の鼻先に突きつける。
 ヘルパー細胞は、キラーT細胞の繁殖を促進し、そのメモリを支援する。同じウイルスの再感染時には、キラー細胞は、すでに対処したことを思い出すことができる。
 免疫システムの役者、それぞれの役割はかなり前から知られていた。しかし、Mがどんなタイプの樹枝状細胞であるかは今日まで明らかになっていなかった。また、個々の役者がどのように会合するかも分かっていなかった。このような会合はリンパ節で行われると考えられていた。しかしリンパ節は大きく、主要3者が偶然に互いを見つける可能性は極めて少ない。
 ボン大学の免疫学者たちは、今は、この問題に答えることができる。キラーTとヘルパーT細胞は、警戒態勢にあり、感染後にまず分離される。このプロセスで、両者は一種のGPSレシーバを備えることになる。「このレシーバが2つをいわゆるXCR1細胞に案内する」とボン大学免疫学者、Dr. Wolfgang Kastenmueller教授は説明している。「それは特異的性質を持つ樹枝状細胞である。ヘルパーT細胞とキラーT細胞は、それにドッキングする」。
 研究チームは、生体顕微鏡を用いてこうしたプロセスを可視化することができた。このような方法で、細胞過程は生きた動物において、リアルタイム条件で観察できる。成果は、新しいワクチンの開発で関心を持たれる可能性がある。キラー細胞は生きたウイルス、あるいはバクテリアによって最も活性化されるからである。とは言え、生ワクチンは、人が避けたい有害な病原体の場合、危険であることは確かである。病原体の無害な断片を通してキラー細胞を活性化することが望ましい。
(詳細は、www3.uni-bonn.de)