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UniSA、AIとカメラを使って血圧を検査

December, 12, 2022, Adelaide--遠隔からバイタルヘルスサインをモニタするために開発した同じ遠隔ヘルス技術を使い、南オーストラリア大学(UniSAとバグダッドのミドル技術大学(Middle technical University)のエンジニアは、収縮期と拡張期圧を正確に計測する非接触システムを設計した。

研究者によると、それは、膨張式カフを患者の腕や手首に巻く既存の不快で面倒な方法を置き換えることができる。

Inventionsに発表された論文で研究者は、その技術を説明している。同技術は、人工知能アルゴリズムを使って、短い距離で10秒、患者を撮影し、額の2箇所から心臓信号を取り出す。

収縮期と拡張期の読取りは、血圧を計測する既存の計測器(デジタル血圧計)、それ自体が間違いやすい血圧計に比べ、ほぼ90%正確である。

様々な皮膚の色合い、変化する照明条件下で25名の人々で実験が行われ、以前の研究で報告されていた限界が克服された。

「血圧のモニタリングは、心疾患の検出と管理で極めて重要である。心疾患は、世界の死亡率の主因であり、2019年に約1800万人が死亡している」とUniSA、遠隔センシングエンジニア、Javaan Chahl教授は説明している。

「さらに、過去30年で、高血圧の成人数は、世界中で、6億5000万人から、12億8000万人へ増加した。
 健康センタは、正確に血圧を測り、心疾患リスクを評価するシステムを必要としている。現在のCOVID-19爆発中など、患者との物理的接触が安全でなく、困難な場合である。
 われわれが、この技術を完成させることかできると、世界が今日、直面してている最も深刻な健康課題の一つを管理することに貢献する」とChahl教授は、話している。

その先端技術は、2017年から大きく発展した。当時、研究チームは、ドローンビデオから人の心拍数を抽出できる画像処理アルゴリズムを実証した。

過去5年、研究チームは、50m離れた距離から呼吸数、酸素飽和度、体温、新生児の黄疸を含む他のバイタルサイン計測のためのアルゴリズムを開発した。

チームの非接触技術は、パンデミック期間、米国でも導入された。遠隔からCOVID-19症状をモニタするためである。
(詳細は、https://www.unisa.edu.au)