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シングル脳スキャンでアルツハイマー病を診断

June, 29, 2022, London--Imperial College Londonの新しい研究によると、アルツハイマー病の診断には脳を一度MRIでスキャンするだけで十分である。

研究は、脳内の構造的特徴を見るためにマシンラーニング技術を利用する。これには、以前はアルツハイマー病に関連付けられていなかった領域も含まれる。その技術の利点は、それが簡素であること、また診断が非常に困難になり得る初期段階でその病期を特定できること。

アルツハイマー病は不治であるが、初期段階での素早い診断は患者に役立つ。患者は、サポートにアクセスでき、病状を管理する処置が得られ、将来計画が立てられる。病気の初期に患者を正確に特定できると、研究者が、病気を引き起こす脳の変化を理解する際に役立ち、また進行や新しい処置のトライアルをサポートできる。

認知症の一般的な病態
研究は、Nature Portfolio誌に発表された。
 アルツハイマー病は、認知症の最も一般的な病態であり、UKでは50万人以上が罹っている。アルツハイマー病患者のほとんどは、65歳後に発病するが、それ以下の年齢でも発病はありうる。

現在、アルツハイマー病の診断に医者は多くのテストを利用する。記憶や認知テストや脳のスキャン。スキャンは、脳のタンパク質沈着、海馬の縮小を調べるために利用される。これらのテストの全ては、アレンジと処理の両方で、数週間かかる。

新しいアプローチは、これらのうちの1つ、標準1.5Teslaマシーン、MRI脳スキャンだけが必要である。
 研究チームは、ガン性腫瘍の分類に利用するために開発されたアルゴリズムを脳に適用した。脳を115の領域に分け、660の異なる特徴、サイズ、形状やテクスチャなどを割当て、各領域を評価する。次にアルゴリズムをトレーニングして、これらの特徴の変化が、アルツハイマー病の存在を正確に予測できるところを特定した。

ADNI(Alzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative)のデータを使いチームは、400名を超える患者の脳スキャンでアプローチをテストした。これには、早期および後期アルツハイマー病、健常対照群、他の神経学的疾患、前頭側頭認知症とパーキンソン病の患者が含まれる。チームは、Imperial College Healthcare NHS Trustでアルツハイマー病で診断テストを行っている80名を超える患者のデータでも、それをテストした。

単一テスト
研究チームは、症例の98%で、MRIベースマシンラーニングシステムだけで患者がアルツハイマー病かどうかを正確に予測できることを確認した。また、早期および後期のアルツハイマー病を非常に高い精度、患者の79%で区別できた。
(詳細は、https://www.imperial.ac.uk)