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KTH研究者、生きたマウスの肺疾患の鮮明画像

March, 29, 2022, Stockholm--スウェーデン王立工科大学(KTH)の研究者は、X線イメージングでは初めて、人工呼吸を利用することなしに、自由に呼吸しているマウスの肺の高解像度、3D画像を生成した。KTHで開発されたその技術は、人工呼吸利用によるマウスの傷害リスクなしで、肺病の研究を可能にする。

Communications Physicsで報告された論文で研究医チームは、伝播ベース位相コントラストX線断層撮像を使って自由に呼吸しているマウス気管気管支樹を、人の髪の毛と同じくらい細い終末細気管支まで調べることができる。さらに、チームは、それを低放射線量で実施できた。これにより、動物に害を加えることなく繰り返しイメージングできる。

マウスは、一般に肺病の研究で使用される。その呼吸器系が人の呼吸器系と類似しているためである。しかし、ボケた画像を回避するために、動物は、呼吸をコントロールする人工呼吸器に設置する必要がある。

「われわれの研究は、人工呼吸器の利用を完全に回避し、動物にそれ自身で呼吸させることが可能であることを示している。それでもなお、2Dと3Dの両方で非常に鮮明なX線画像が得られる」とKTH応用物理学の研究者、Kian Shakerはコメントしている。

Shakerによると、動物の肺病の非侵襲的イメージングは、人間の類似の疾患の理解に大いに役立つ。画像は関連性がある。マウスでは、肺胞のクラスタに終わる径0.1㎜以下の最も細い気管支枝でさえイメージングするからである。

イメージングセットアップのフットプリントも、シンクロトロンファシリティで必要とされるものよりも小さい。動物の高解像度呼吸器官イメージングは、一般にシンクロトロンファシリティで行われる。

将来的に、これらの画像は、研究チームが望んでいるもの、人の肺のイメージングでも可能になることを示唆している。人の肺では、最小の気道は、径が2㎜以下であり、現在、病院で使用されている技術では見ることができない。

(詳細は、https://www.kth.se)