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ミュンヘン工科大学、人工網膜にグラフェンを利用

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August, 12, 2014, Munchen--ミュンヘン工科大学(TUM)の物理学者は人工網膜の主要素作製にグラフェンの特異的な性質利用している。
 グラフェンは、薄く、透明で、スチールよりも引張強度が強い。加えて、銅よりも伝導性が優れている。炭素原子の単層でできているので、グラフェンは2次元と見なせる。
 2013年10月、EU FET Initiative(Future and Emerging Technologies)(EUの将来技術/新技術)のフラッグシッププロジェクトとしての「人間頭脳プロジェクト」と並んで、「グラフェンプロジェクト」が選定された。スウェーデンのチャルマース工科大学指揮のもとに、研究活動をまとめ、今後10年で10億ドルが投資される。2014年7月、同プログラムにはTUMを含め66の新規パートナーが参加した。
 グラフェンは、特に医療技術分野のアプリケーションで大きな可能性がある。TUMのヴォルタ・ショトキィ研究所、Dr. Jose A. Garrido氏をリーダーとする研究チームはこのグラフェンの特徴を利用する。パリのUniversité Pierre et Marie Curieとフランス企業Pixium Visionのパートナーと協力して、研究チームはグラフェンを利用した人工網膜の主要素を開発している
 網膜インプラントは、視神経がまだ完全なままであるが目か見えない人々にとって人工視力として機能する。インプラントは、入力光を電気パルスに変換し、視神経によって脳に送られる。そこで、情報が画像に変換される。今日、インプラントに対する様々なアプローチがあるが、デバイスは体によって拒絶されることが多く、脳に送られる信号は一般に最適ではない。
 これまでに使われていた材料とは異なり、グラフェンは優れた柔軟性と化学的耐久性により、優れた生体適合性をもっている。傑出した電気的特性により、グラフェンは人工資力と神経組織との効率的な通信インタフェースとなる。
(詳細は、www.tum.de)