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EPFL、視角疾患の早期検出向けデバイスを開発

April, 6, 2020, Lausanne--EPFLの研究チームは、以前には見えなかった眼の後ろの細胞を徐々に拡大するデバイスを開発した。その技術は、特に加齢黄斑変成(AMD)の早期発見や新しい処置オプション評価で眼科医には極めて有用である。

加齢黄斑変成(AMD)など視力の問題がある人々には新たな希望となる。この疾患は、ヨーロッパでは60歳以上の人々の26%に影響を及ぼしており、先進諸国では失明の主因の1つである。Laboratory of Applied Photonics Devices (LAPD)の研究者が開発した新しいデバイスは、早期診断を可能にし、処置の改善を準備する。同デバイスは、Nature PHotonicsに発表された。

網膜は、いくつかの細胞層でできた複雑な組織である。それには,黄斑、眼の奥の感光性領域が含まれる。黄斑は、われわれの高い眼力に関与しており、それによってわれわれは読み、顔を認識し、細かいものを拾うことができる。理由は、本当には分かっていないが、黄斑は、時間とともに劣化する。これが、ぼやけた斑点、波線がわれわれの中心視野に顕れる原因。周辺領域は、元のままである。

AMDは、通常、これらの兆候が現れて初めて検出される、つまり症状はすでに進行した段階にある。治療法はまだないが、影響を緩慢にできる。AMDが早期に診断されるなら、より効果的に処置できる。そこが、EPFLの研究者が開発した技術が役立つところである。それは高度なイメージングシステムを使って、最初にAMDの影響を受ける、黄斑細胞層をリアルタイムで見る。これまでの通常の手順は、これらの細胞を検出することはできず、そのモニタは不可能である。

「これらの細胞は、最も一般的な網膜の症状が出るところである。それらを見ることができると、その症状がどのように進行するかの洞察に役立つ。つまり、早期にそれを発見し、より効果的に処置できる」とHôpital Cochin眼科教授、Francine Behar-Cohenは話している。

「従来のデバイスは光を瞳の中心に送るが、それとは違いわれわれのデバイスは、眼の白い部分、強膜を通して網膜を見る。すなわち、様々な診断角度で眼の背後を見ることができる。それは、反射光から来る干渉の一部を防ぎ、細胞層をよりよく見ることができるようになる」とLAPD研究者、Mathieu Künziは説明している二人の若い研究者が、この技術を医療業界で開発、販促するためにスタートアップ、EarlySightを設立した。

12名の健康な人々で行われたテストは、そのデバイスが信頼に足るものであることを示した。従来法と比べて、眼の奥の観察では10倍以上正確であり、それらの細胞が経験する様々な段階、特に老化プロセスを示すことができる。一部、すでにAMDもしくは他の疾患を持つ人も含め、50名程度でより綿密な研究を今後数カ月で実施する予定である。