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トンボ由来の紫外線反射物質を同定

January, 18, 2019, 東京--産業技術総合研究所(産総研)生物プロセス研究部門生物共生進化機構研究グループ 二橋亮主任研究員他で構成される研究グループは、共同で、トンボ由来の紫外線反射物質を同定した。
 日本全国に広く生息するシオカラトンボは、オスが成熟過程で紫外線を反射するワックスを分泌する。今回、その紫外線反射ワックスが、従来知られていた他の生物のワックスと異なり、極長鎖メチルケトンと極長鎖アルデヒド(いずれも具体的な機能や性質はほぼ未解明)が主成分であることが分かった。さらに、極長鎖メチルケトンを化学合成して結晶化させたところ、強い紫外線反射能と撥水性が再現された。
 研究成果は、英国の学術誌eLifeにオンライン掲載された。

発表の要点
・日差しに強いシオカラトンボの成熟オスが分泌する紫外線反射ワックスの主成分を同定
・他の生物のワックスと異なり極長鎖メチルケトンと極長鎖アルデヒドが主成分であることを発見
・化学合成した極長鎖メチルケトンの自己組織化で強い紫外線反射能と撥水性を実現
(詳細は、https://www.aist.go.jp)

研究グループ
産業技術総合研究所(産総研)生物プロセス研究部門生物共生進化機構研究グループ 二橋亮主任研究員、同研究部門 深津武馬首席研究員、物質計測標準研究部門バイオメディカル標準研究グループ 川口研主任研究員、浜松医科大学光尖端医学教育研究センター ナノスーツ開発研究部 針山孝彦特任教授、総合人間科学講座 生物学 山濵由美博士、名古屋工業大学大学院工学研究科 生命・応用化学専攻 石井大佑准教授、東京農業大学生命科学部 矢嶋俊介教授、生物資源ゲノム解析センター 川原(三木) 玲香 博士研究員他。