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3Dプリントされたスマートフォンデバイスで膵がん徴候を検出

August, 31, 2017, Washington--ワシントン大学(University of Washington)の研究チームは、スマートフォンの自撮りで簡単に膵がんや他の病気を調べることができるアプリを開発している。
 BiliScreenは、スマートフォンカメラ、コンピュータビジョンアルゴリズムとマシンラーニングツールを使って、人の強膜、つまり目の白い部分にビリルビン値の増加を検出する。
 他の病気と同様に、すい臓がんの早期の徴候の1つは、黄疸である。血中のビリルビンによって皮膚や目に帯黄変色が起こる。ビリルビン値が少し上昇した時、裸眼で見えるようになる前に黄疸の兆候を検出する能力は、危険にさらされている人にとっては全く新しいスクリーニングプログラムとなる。
 70名の最初の臨床試験で、BiliScreenアプリは、目の光露光をコントロールする3Dプリントしたボックスとともに使い、現在の血液検査と比較して、その時に問題のあった89.7%の例を正しく判定した。
 BiliScreenの設計は、使いやすく、非侵襲的なツールで、医師のさらなる診断が必要かどうかの判断に役立つ。
 成人では、目の白い部分は、皮膚よりもビリルビン値の変化に敏感である。ビリルビン値は、膵がん、肝炎、一般に有害なジルベール症候群の早期警告となり得る。皮膚と違い、強膜における変化は、全ての人種、民族で一貫性がある。
 BiliScreenは、スマートフォン組込みのカメラとフラッシュを使って、自撮りして人の目の写真を集める。研究チームは、自動的、効果的に目の白色部分を分離するコンピュータビジョンシステムを開発した。これは医療診断の有益なツールになる。次にアプリが強膜から色情報を計算する、これは反射され、吸収される光の波長をベースにしている。さらにマシンラーニングアルゴリズムを使ってそれをビリルビン値に関連付ける。
 異なる照明条件に対処するために研究チームは2つの異なるアクセサリ用いてBiliScreenをテストした。色計測に役立つ色の方形を印刷した紙のメガネと、周辺光を遮断するための3Dプリントしたボックスによって、結果はわずかに改善した。
 研究チームの次のステップは、黄疸や基礎的疾患の危険性がある幅広い範囲の人々でアプリをテストすることである。