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血管新生阻害物質のガン抵抗性の原因を特定

February, 16, 2017, Vienna--血管新生-既存のものから新たな血管を形成すること-は腫瘍の成長に大きく影響を与える、腫瘍は成長するために酸素と栄養を必要とするからだ。薬剤には、血管新生抑制を目的としたものもある。しかし、この特殊なガン治療の優位性はいつも長続きするわけではなく、ある種のガンはそれにほとんど反応しない。この血管新生阻害に対する抵抗は、日々の診断でよく知られた問題である。
 この研究に関わった研究者は、腫瘍組織内のこうした血管新生阻害剤の浸透が非常に変わりやすいことを明らかにした。このことは、薬剤の有効濃度が届くのは癌細胞のほんの一部であることを意味する。
 国際的な研究では、マウスモデルで腫瘍は5つの異なる血管新生阻害剤を処置した。新しいイメージングプロセス(マトリクス支援レーザ脱離イオン化質量分析:MALDI-MSI)を利用して研究チームは腫瘍組織におけるGaN薬剤の濃度と分布を計測し、それらを薬剤の有効性と関連付けた。
 ウィーン医科大学(Medical University of Vienna)呼吸循環器外科、先端胸部腫瘍学長、Balazs Dömeは、「血管新生阻害薬に対する耐性メカニズムの以前の研究は、主に分子的因子にフォーカスしていた。不均一性、つまり腫瘍組織における活性薬剤の最適以下の分布にフォーカスすることによって、われわれのチームは、血管新生阻害剤が臨床利用で効果が出ないことがある理由を説明する重要なメカニズムを特定することができた」と話している。
 「このガン治療の効き目低下は、恐らく腫瘍組織で薬剤の分布を高信頼に撮像することが、以前はできなかったことが原因である。われわれの新方法は、ガン研究者や腫瘍学者に、これらの薬剤の振る舞い方、それらが体内や腫瘍組織でどのように分布しているかをさらによく理解できるようにするものである」と共同主席研究者、György Marko-Vargaはコメントしている。
 この研究成果は、Theranostics誌に発表されている。